「販売記録」作成の主たる目的は、一般用医薬品等の購入希望者(需要者)に、医薬品を安全に供給するための情報提供の記録です。今回、一般用医薬品特別委員会では近年の医薬品濫用問題を踏まえ「販売記録」のブラッシュアップを行いました。4つの具体例を挙げております。Wordデータをダウンロードできますので、皆さまの薬局でご自由に加工して使用いただければ幸甚に存じます。
① かんたん聞き取り・記録型
濫用防止チェック欄の追加、インタビュー項目の簡略化、人体図およびフェイススケールを追加しました。インタビュー項目簡略化は、記入者の裁量により情報の一元化にムラが出る可能性があるという点はいなめませんが、業務負担が大きく変動し、需要者への対応に柔軟性がうまれるのではないかと思います。
② しっかり聞き取り・記録型
②は当委員会の一員が所属している薬局で使用している記録簿で、【販売チェックシート】の裏面に【接客ノート】を印刷して使用しています。一般用医薬品の販売時に確認すべき項目を網羅しており、問診した内容を「接客ノート」にてSOAP形式で記録可能です。今回、「濫用等の恐れのある医薬品」の欄を追加致しました。
地域のかかりつけ薬局として、接客ノートを確認しながら継続的な指導が可能です。また、新人薬剤師や実習生への指導にも有用です。
③ (リメイク版)聞き取り・記録型
④ 継続薬・記録型


③は以前公開していた販売記録をベースに、「濫用等の恐れのある医薬品」の欄を追加しています。頻回購入者に対しての抑止とスタッフ間の情報共有のツールとしての活用を想定しています。
④については、同一医薬品を継続して購入に来られる方を想定しています。③の販売記録の裏面に印刷するなどしての活用を想定しています。
					
			

