令和7年3月2日(日)9時よりWebによる保険薬局セミナーが開催されました。
令和6年度第2回医薬品安全管理研修会として『「医薬品の安全使用のための業務手順書」更新確認チェックリストの活用方法』をテーマに、安全管理特別委員会委員の立野朋志先生が講演を行いました。チェックリストの内容、使用方法、活用方法に加え薬局業界の変化に合わせた手順書の整備(変更)の重要性についてアンケートを交えながら解説されました。

次に岡山県保健医療部健康推進課 主事 山村彩和子様より心身障害者医療費公費負担制度改正についての説明がありました。さらに、学術委員会 村川公央常務理事より日本薬剤師会研修プラットフォームについて利用登録の方法や利便性、来年度から岡山県薬剤師会でも順次導入予定であることなどが紹介されました。

また、厚生労働省医薬局総務課 薬事企画官 大原拓様による『今後、患者に必要とされる薬剤師職能』という講演では、薬剤師を取り巻く環境の変化【少子高齢化・グローバル化・科学技術の進歩】への対応、地域薬局の役割、在宅医療・災害支援・DXへの対応などについてお話がありました。また薬局機能や医薬品の安全性、安定供給の強化について、外部委託や販売方法の見直しなど、最近の動向も紹介されました。

最後に社会保険委員会からのお知らせで社会保険委員会 成廣和朗常務理事より医療DX推進体制整備加算についての変更点・注意点、薬局におけるサイバーセキュリティー対策チェックリストについて、特定薬剤管理指導加算の変更点について、災害・感染症に関するBCP、指針・手順書、研修・訓練についての説明がありました。
今回のセミナーを通じて、薬局・薬剤師を取り巻く環境の変化を改めて実感するとともに、それに柔軟に対応していく必要性を感じました。日々の業務においても、思考を停止することなく、常に変化を受け止めながら専門性を高めていく姿勢が求められていると感じさせられる有意義な研修会となりました。