津山中央病院 薬剤部 岡崎 敏幸

こんにちは。岡山県地域災害薬事コーディネーターの岡崎敏幸と申します。普段は津山中央病院薬剤部で脳神経外科病棟の病棟薬剤師をしています。
今回、津山中央病院薬剤部の小林先生より同じ薬剤部内でリレーバトンを受け取ったので、繋げさせていただきます。
私自身、もともと災害医療自体ほとんど知りませんでした。そんな中2018年に西日本豪雨災害が起きました。岡山県においても被害の大きかった倉敷市真備町だけでなくさまざまな地域で堤防の決壊や土砂災害が発生しました。その中には自分の馴染みのある風景もありました。それを見たことでもし今この場所に地震が来たら、洪水になったら薬剤師として、また一個人としてもどうしたらいいのだろうかと思ったのが災害医療に興味を持ったきっかけです。その後、当時津山中央病院に在職されていた現在就実大学助教をされている吉井先生にPhDLSの講習を受けてみないかと誘われ、その後2020年に地域災害薬事コーディネーターとなりました。
先日、政府の地震調査委員会より南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率をこれまでの「70~80%」から「80%程度」に引き上げたと発表されました。また近年では「数十年に1度の雨」といわれるような異常気象も多く起きています。
災害時には想定外のことが数多く起こると思います。しかしその想定外を減らすことができるのが準備です。日頃から、「もし地震が起きたらどんなことが起きるか」「こんなときどうしたらいいか」想像し準備しておくことでいざという時焦らず動けるはずです。私も災害薬事コーディネーターの研修等で準備していきたいと思います。
川崎医科大学附属病院 亀尾 剛士

川崎医科大学附属病院の亀尾剛士と申します。主に血液内科の病棟を担当しており、血液がんやHIVの患者様の服薬指導をしています。今回、川崎医科大学附属病院の矢吹先生より、バトンをお受けしましたので、リレーを繋げさせていただきます。
災害医療に興味を持つようになったのは、西日本集中豪雨の真備の被害でした。当時のちょうど日曜日に当院で日当直勤務をしていて、浸水被害で薬がない被災者の処方が大量に出て通常業務の延長とはいえ大変でした。晴れの国おかやまでも豪雨災害が起こる、身近にも災害が起こるということを実感して、災害拠点病院である当院でも備えるために勉強しないといけないと思いました。
災害活動の実体験はありませんが、研修を通して災害時の初動が大事だと感じており、そのためには平時から災害に対する備えが必要だと思います。災害時の混乱する状況で冷静に情報収集、判断、指揮するために実体験をふまえたシミュレーションをして、まずは自分自身、次に薬剤部内の同僚、他部署、他施設と連携できるように学び、情報共有していければと思います。
私自身も災害薬事に関してまだまだ学ぶことはありますが、災害薬事について興味をもっていただける先生を増やしていけるように、委員会活動や災害薬事コーディネーターとして活動をしていきたいと思います。
川崎医科大学附属病院薬剤部 松島 彩音

こんにちは。岡山県地域災害薬事コーディネーターの川崎医科大学附属病院薬剤部の松島彩音と申します。 今回、倉敷中央病院薬剤部の竹増先生よりバトンをお受けしましたので、リレーを繋げさせていただきます。
現在私は病棟調剤室に所属しており、消化器病棟で服薬指導等の病棟業務を行っています。私が災害に関心を持ったのは、2011年に起こった東日本大震災の時でした。当時はまだ学生でボランティアに参加しようと決意するも連日のニュースでボランティアの方がたくさん来ていること、物資が足りないことなど正確な情報が分からないまま、何も知識のない私が現地に行って何が出来るのか、被災者の力になれるのか散々悩んだ末に断念しました。当時私は現地に行くことではなく離れていても出来る支援をしたいと考えて募金活動等をしましたが、一方で多くの同級生はそれでも東北にボランティアに入ったのを聞いてすごいなと思ったことを覚えています。
災害時に対応できる薬剤師になりたいと思い、2020年に岡山県地域災害薬事コーディネーター、2023年におかやまDMAT業務調整員になりました。災害が起こった時に岡山県地域災害薬事コーディネーターとしても薬の知識を活かして活動が出来るようになりたいと思っています。いつ自分が被災者にも支援者にもなるか分からないと考えて、岡山の皆様と共に災害に立ち向かっていけるように、日ごろからの関係を大切にしていきたいと思っています。
武田病院 大賀 良一
災害薬事コーディネーター、武田病院の大賀良一と申します。この度、キラきら薬局上成店の岡部由香先生からのバトンを繋げさせていただきます。岡部先生との出会いは、真備水害での避難所巡回でした(当時:玉野市民病院勤務)。
私の災害医療との関わりのきっかけは、平成29年頃(故)名倉弘哲先生から「今度岡山で災害の研修(PhDLS)をやるから受けてみない?」との誘いからでした。当日は予定も無く気軽に受講するつもりが、受講して本当にしびれました。当時災害に関しては、さほど気に留めていませんでした。
現在、PhDLS、BHELPのインストラクターを細々とやっています。PhDLSでは、コロナで一時中断もありましたが直近3年では、令和5年:愛媛、神奈川、岡山、東京、千葉、6年:福岡、大分、熊本、7年:京都、静岡、神奈川、BHELP(対面)は、令和5年:滋賀、6年:鳥取、愛知、7年:愛知へ参加とベテランの先生方のようには行動できていません。
さて災害薬事コーディネーターは、岡山県では約90名が委嘱されています。都道府県によってはゼロの地域や、必要な人材の確保が困難な地域もあります。岡山県は、数においては充足していますが、今後は質が問われます。2月8、9日に開催された日本災害医療薬剤師学会でも、数も必要だが質をいかに担保するか?また演者の先生からは、「災害医療の知識はありませんが、現場で勉強します!」に対し、「気持ちはありがたいが、そのような人は遠慮していただきたい、かえって足手まといになる。現場では、即戦力が必要!」との厳しい話もありました。
自分が、即戦力になれるかは不安もありますが、日々の研鑽が重要と考えます。今後も、体力と気力と相談しながら行動していきたい。
おかやま薬局 西阿知店 難波 佑美

地域災害薬事コーディネーターの難波佑美と申します。今回、アイ薬局駅前店の村木先生よりバトンをお受けしましたので、リレーを繋げさせていただきます。
私が災害医療に携わるきっかけとなったのは、西日本豪雨(2018年6月)の時に吉備支部薬剤師会の被災者支援活動に参加させていただいたことでした。
当時、私は入社一年目で、地域の薬剤師としてチームで避難所を巡り、被災された方々の健康相談や定期内服薬の確認、市販薬の配布、消毒薬の作り方・換気についての指導、ポスター掲示等の活動を行いました。この活動を通じて、何かもっと災害時に地域医療のために貢献できないかと考えるようになり、災害薬事に興味が湧いたため、2020年に県の災害薬事コーディネーター育成事業に応募しました。そして同年、地域災害薬事コーディネーターに認定され現在に至ります。
実践研修を受ける度に自身の災害医療に対する知識不足と非力さを痛感しておりますが、
今後も積極的に研修会へ参加し、災害薬事についての学びを深め、役に立つ支援ができるよう自己研鑽していきたいと思います。今度ともどうぞよろしくお願いいたします。