リレーバトンを引き継ぎましたE薬局の竹内といいます。今回は私の趣味の一つであるバイクと脳科学との関わりについて簡単にご紹介します。

私は大学生の頃、父親の影響でバイクに乗り始めました。最初はそれほど興味のなかった私でしたが次第にバイクの魅力に気づき、今でも休日には気になる喫茶店やちょっとした観光地を目指してバイクを走らせたりしています。
皆さんのバイクのイメージはどんなものでしょうか。かっこいい、取り回しが良さそうなどといった前向きな意見もある反面、一般的には「危ない乗り物」というネガティブなイメージも多いのではないかと思います。もちろんそれも間違いではないと思います。ただ、安全にさえ配慮できれば、風を感じながら自然の景色や綺麗な街並みを堪能することができ、時には仲間とのかけがえのない思い出も提供してくれるとても魅力的な乗り物だと私は考えています。

そんなバイクですが、実は脳に良い影響を及ぼす可能性を秘めていることはご存知でしょうか。もう10年以上前の話にはなりますが、2008年に東北大学とヤマハ発動機株式会社が世界初の実証実験として「二輪車乗車と脳の活性化の関係」を行いました。細かい実験内容についてはここでは割愛させていただきますが、結果として自動二輪車に乗ると脳が活性化すること、そして日常生活に自動二輪車を取り入れることで認知機能、特に前頭前野機能と空間認知機能が向上するとともに、様々なストレスが軽減されたことが報告されています。私自身、バイクに乗ると頭がすっきりするような感覚は確かに実感していたため、それを裏付けるような実験結果には大変興味が湧きました。乗るだけで健康にも良い影響を与えてくれる乗り物と考えると夢がありますよね。 私たちの生活において、日々研鑽を重ねるうえで認知機能の低下を防ぐことは必要不可欠ですし、仕事や日常生活に伴うストレスとの付き合い方は非常に悩ましい課題です。まずはそうした問題点を解決する手段の一つとして、可能性を秘めたバイクに関心を示していただけると一人のライダーとしては嬉しく思います。もちろん、そこから一つの趣味としてバイクに興味を持っていただけるのも大歓迎です。今後、色々な形でバイク業界に目が向けられると良いなと思っております。