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vol.281 2026年5月号

令和7年度 学術研修会

委員 赤木 晋介

令和8年2月15日に「令和7年度 学術研修会」を開催した。今回の研修会では、普段提供している医療サービスの影響や日々のClinical Questionを臨床研究にどのように繋げていくのか?ということをテーマに、薬局をフィールドとした臨床研究を実践されている先生を講師に迎え、下記の内容にてご講演いただいた。197名が参加し盛会であった。

演題

薬局で始める臨床研究の最初のステップ:COMPASS研究の経験から
京都大学大学院 医学研究科
社会健康医学系専攻 予防医療学分野 特定教授 岡田 浩 先生

本研修会の講師である岡田先生は、小中学校の教員として実際に働かれていたという異色の経歴をお持ちである。そのような背景も要因と思われるが、患者さんから必要な情報をもらうには、それに見合う対価、つまり見返りが必要で、患者が薬剤師に関わるメリットは何か?、自分のしていることに意味はあるのか?、を考えて働かれていたとのことである。そのことを突き詰めるため臨床研究の道に進まれた。

 その成果が、COMPASS研究である。3分程度の短時間で行える動機付け介入プログラムを考案し、薬剤師が、この動機付け介入を行うことで、糖尿病患者の血糖コントロールの安定化や高血圧患者の血圧安定化をもたらすことを明らかにした。本プログラムを用いれば、薬剤師であれば、だれでも患者のアウトカムを改善できる画期的な取り組みとその成果である。

私たち薬剤師が、実践している仕事を可視化し、それがどのように患者に影響を及ぼすか?ということを明らかにする方法について、明快に講義いただいた。日々の自身の仕事に対する疑問や影響を明らかにしたいと思っている方には大変参考になる内容である。

なお、本研修会に合わせて、「日々の業務の中での疑問」に関して、受講前後でアンケートを実施した。以下に結果の一部を示す。前後アンケートの回答者の76%で、新たな気づきや深堀に繋がったことが見受けられた!!

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