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vol.281 2026年5月号

おかやま薬学フォーラム2025(発表)

委員長 見上 康正

3/8(日)、就実大学にて開催された「おかやま薬学フォーラム2025」に公衆衛生委員会としてポスター発表で参加致しました。演題は「オーバードーズ防止啓発パンフレットの作成と利用状況の実態調査について」です。

当日は多くの先生方に関心を持っていただき、活発な意見交換が行われました。中でも印象に残ったのは、「地域によって対象となる方が異なるのではないか」というご指摘です。実際に、高齢者の方が気づかないうちに風邪薬を過量に使用していた事例が紹介されました。ご家族を亡くされた後、気分の落ち込みに対して市販の風邪薬が楽になると感じ、継続的に使用していたという背景があり、オーバードーズの問題が若年層だけでなく、幅広い世代に関わるものであることを改めて認識しました。

また、「啓発によってオーバードーズは減っているのか」というご質問もいただきましたが、多くの自治体で発生件数の把握自体が十分ではなく、もしくは把握していても件数を教えて頂けず、効果の評価は容易ではないのが現状です。啓発活動の成果をどのように測るかという点は、今後の大きな課題であると感じました。

さらに、学校薬剤師の先生からは、薬物乱用防止授業で活用できる資材についてのご要望があり、委員会で作成したパンフレットを紹介しました。また一般向けの講演会用スライドを作成中であることも紹介いたしました。一方で、制度の変更等により、どうしてもパンフレットの内容が古くなっていってしまいます。パンフレットの内容の更新をどのように行っていくかについては、引き続き検討が必要であると実感しました。

全体として、オーバードーズに対する意識の高まりを実感する一方で、実際の啓発活動は学校薬剤師に偏っている印象も受けました。本来はすべての薬剤師が関わるべき課題であり、今後は現場全体で取り組みを広げていくことが重要であると感じました。

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