2026年3月8日(日)に、第10回おかやま薬学フォーラム2025が就実大学にて開催されました。この会の目的は、様々な立場の薬剤師同士の「連携・交流・情報交換」であります。そのため対面での開催とし、今回は67名の方にご参加いただきました。薬局薬剤師・病院薬剤師・大学教員・薬学部生・企業などまさに様々な立場の薬剤師が一堂に会し、活発な意見交換が成されました。

一般演題として、口頭発表5演題、ポスター発表5演題あり、病院薬剤師・薬局薬剤師・薬学部の学生・岡山県薬剤師会の委員会と様々な立場の方からの発表があり、内容も災害から日頃の業務におけるもの、外国人の受け入れ、経済を交えたものなど、バラエティに富んでおり通常の学会などではなかなか聞けないような発表内容となっておりました。ポスター発表時間はコーヒーブレイクも兼ねており、ドリンクを片手に談笑をしながら日頃の業務の情報交換や、発表に関しての議論、交流が非常に活発に行われました。


特別講演では、松山赤十字病院薬剤部の橋本浩季先生をお招きしました。「愛媛県の取り組み 県内統一トレーシングレポート」と題し、県内でがん薬物療法の報告様式を一本化した事例についてご講演いただきました。
当委員会としても、岡山県病院薬剤師会の連携委員会と合同でトレーシングレポートの様式統一化、報告件数増加に向けて取り組んでいるところであり、非常に参考になるものでした。様式を統一し広く使用してもらうことで、報告の際の省略化や均てん化が図られ、それにより報告数の増加・質向上、さらにはそれが患者さんにとっての安心・安全な医療へと繋がっていくと考えられます。講演で、統一様式作成や使用率向上に関してのご苦労も伝わってきましたが、薬局薬剤師・病院薬剤師それぞれの視点で十分議論することが重要であると感じました。
あくまで現在検討中ではありますが、当委員会(岡山県薬剤師会・岡山県病院薬剤師会合同)としては現在、統一様式のひな型を作成中です。いくつか病名に特化した様式(例:心不全用など)も同時に作成しています。また、統一様式が完成した後は、周知・啓発の方法として講演会やYouTubeなどでの配信も検討しています。まだまだ乗り越えるべき壁は多くありますが、今後岡山県においても統一のトレーシングレポートを使用することとなった場合には、みなさまご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。
さて、このトレーシングレポートの普及においても「連携」がカギとなります。薬局と病院それぞれの事情も違う中でコミュニケーションなしで理解し合うことは不可能だと思います。やはり連携するには相互に「理解」することが必要で、対面による対話が欠かせないのではないかと考えます。このおかやま薬学フォーラムは令和8年度も開催する予定です。形式はこれから検討していきますが、「連携・交流・情報交換」が活発にできるようなものにしていくつもりですので、是非またご参加いただき今後の医療の発展に繋げていっていただければ幸いです。