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vol.280 2026年3月号

花粉症シーズンにおけるOTC医薬品対応のポイント

委員 堀 優太

今年は例年よりも早い段階から、薬局現場において花粉症に関する相談が増加しており、早期対応の重要性が改めて認識されています。3月に入り、いよいよ花粉症シーズンが本格化してきました。今年は冬場の気温が比較的高かった影響もあり、スギ花粉の飛散開始は平年並みからやや早く、地域によっては飛散量が多いとの予測も出ています。来局時点ですでに症状が強く出ている患者・来店者も少なくなく、OTC医薬品を含めた初期対応の重要性を感じる時期です。

花粉症に対するOTC医薬品の選択では、「症状」「生活スタイル」「眠気の許容度」を丁寧に聞き取ることが基本となります。くしゃみ・鼻水が主体であれば第2世代抗ヒスタミン薬、鼻閉が強い場合には点鼻薬の併用も有効です。また、「眠くなりにくい薬を希望」「自動車を運転する」といった生活背景を踏まえたOTC医薬品販売ができる点は、薬剤師が関与する大きな意義の一つといえます。症状出現後の対症療法だけでなく、飛散初期からの継続使用による症状軽減についても、積極的な情報提供が求められます。

さらに、令和7年9月25日には、これまで医療用医薬品として使用されてきたステロイド点鼻薬「ナゾネックス点鼻液50μg」と同一成分の「ナゾネックス点鼻薬」がOTC医薬品として市販化されました。抗炎症作用により鼻粘膜の炎症を抑え、特に鼻閉に対する高い効果が期待される一方、効果発現までに一定の時間を要する点や、正しい噴霧方法の指導が重要です。OTC医薬品として治療選択肢が広がる今こそ、適正使用における薬剤師の関与がより一層重要になると考えられます。

花粉症は毎年繰り返される身近な疾患だからこそ、OTC医薬品を通じた質の高いセルフメディケーション支援が、薬局・薬剤師への信頼につながります。今シーズンも、会員一人ひとりの取り組みが地域医療の充実に寄与することを期待しています。

引用:佐藤製薬株式会社ホームページ

https://search.sato-seiyaku.co.jp/pub/product/13329/


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