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vol.280 2026年3月号

第4回晴れの国チャレンジ
ベンチプレス&パワーリフティング大会
スポーツファーマシストによるアンチ・ドーピング啓発活動

委員 小野澤 壮平

第4回晴れの国チャレンジベンチプレス&パワーリフティング大会において、スポーツファーマシストとしてアンチ・ドーピング啓発活動を行いました。

本大会には62名の選手が参加し、自己記録更新や成功・失敗が紙一重となる、重量を上げられるかどうかの緊張感あふれる競技が繰り広げられていました。競技に集中する選手の姿から、身体管理やコンディション調整の重要性を強く感じました。

当日は、日常的に使用されやすいOTC医薬品を題材とした○×クイズを実施し、選手の関心を引きながら啓発を行いました。特に、漢方成分を含むのど飴と含まないのど飴を例に挙げ、同じ「のど飴」であっても成分によってドーピングに該当する可能性があるものと、そうでないものが存在することを説明しました。

クイズに興味を示した選手の中には、「薬はドーピングに引っかかる可能性があるため、基本的に使わないようにしている」という意識を持つ方もいました。この姿勢は重要である一方、正しい知識があれば使用可能な薬剤も存在すること、必要な治療や体調管理を我慢せず、スポーツファーマシストに事前に確認・相談することで安全に使用できる選択肢があることを伝えていく必要性を感じました。

また、薬剤の副作用について「競技においてパフォーマンス低下などのマイナス要因になり得るのかを知りたい」という質問も寄せられました。選手がドーピングの可否だけでなく、競技への影響という観点で薬剤を捉えていることがうかがえ、スポーツファーマシストによる薬剤使用全般のサポートの重要性を実感しました。さらに、次回の香川大会では被験者の体表から汗/皮脂を拭き取り採取し、筋肉増強作用の認められる禁止物質を検出する新たな簡易ドーピング検査が導入される予定であり、こうした新規検査についても周知していく必要があると感じました。今後も競技現場に寄り添い、実践的なアンチ・ドーピング啓発を継続していきたいです。

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