令和7年11月16日に「令和7年度 第3回 薬学講習会」を開催いたしました。今回の講習会では、日本も含め世界的に増加の一途を辿っている炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)をテーマに、その道のエキスパートである2名の先生を講師に迎え、下記の内容にてご講演いただいた。
演題① IBD治療の薬剤師の関わり
~プレアボイド報告の分析結果から~
チクバ外科・胃腸科・肛門科病院 薬剤部
平井 文 先生

演題② 複雑化するIBD治療:
どのように治療を選択し、マネジメントするか?
~保険薬局薬剤師への期待も含めて~
倉敷中央病院 消化器内科部長兼IBDセンター長
下立 雄一 先生

演題①においては、消化器疾患の専門病院で活躍されている平井先生から、自院の具体的なプレアボイド事例をお示しいただき、適正なステロイド量のチェック、消化管手術後の下痢症状に伴う低カリウム血症への適正なアプローチなど、薬剤師の現場目線にといて示唆に富む内容であった。
演題②においては、倉敷中央病院のIBDセンター長として、また、消化器疾患全般において活躍されている下立先生から、限られた時間の中で潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)とクローン病(Crohn’s disease:CD)について、特に、実践的な薬物治療についてご講演いただいた。
UCでは、5-ASA製剤の最大用量をしっかり使用すること、CDでは、治療強度を強めることを意識するのではなく、病期時期をしっかりと見極め、バイオ製剤を上手く使うかどうか?が重要であることなどについて分かりやすく解説いただいた。
また、自験例を基にした最新かつ、現場目線での、バイオ製剤を含めた「リアルな薬の使い方」をお教えいただき、大変有意義な内容であった。