令和7年1月26日(日)〜2月5日(水)、岡山県で西日本初となる国民スポーツ大会冬季大会が開催されました。岡山県薬剤師会では、1月27日(月)に岡山国際スケートリンクにて、アンチ・ドーピング啓発活動を行ないました。
選手や監督、コーチ、保護者の方にお立ち寄りいただき、薬に関する質問を受けたり、OTCドーピング禁止物質○✕クイズに挑戦してもらいました。国スポ参加者にはアンチ・ドーピング講習の受講が義務化されており、ドーピング検査があると周知されているため、「この薬は飲める」という知識をお持ちの方が多いと感じました。


今回、「体調を崩して病院でサラザック配合顆粒を処方され、薬局で薬剤師にドーピング禁止物質は含まれないか確認したら、多分大丈夫と言われ、不安になってOTCのパイロンPL顆粒を飲んでいます。サラザック配合顆粒は飲んでも大丈夫だったのでしょうか?」という質問を受けました。皆さんご存知の通り、サラザック配合顆粒はPL配合顆粒の後発医薬品であり、パイロンPL顆粒はPL配合顆粒のスイッチOTCです。Global DROで検索すると、この中では幼児用PL配合顆粒しか出てきませんが、含有量が違うだけで成分は全て同じなので、PL配合顆粒・サラザック配合顆粒はどちらも服用可能と判断できます。
試合前のアスリートは、薬の服用を不安に思っています。それを解消するためにも、相談を受けた時は曖昧な返答は避け、不安な場合は岡山県薬剤師会ホームページのドーピング禁止薬に関する問い合わせ専用受付フォームから質問していただくか、スポーツファーマシストへご相談ください。
会場となった岡山国際スケートリンク、ヘルスピア倉敷アイスアリーナの受付には、岡山県薬剤師会で作成した、アンチ・ドーピング相談窓口やGlobal DROの二次元コード等を記載した三角柱を置かせていただきました。アンチ・ドーピング活動にご協力いただきました関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
大会期間中、県内の医療機関の皆様にはアスリートからの相談に対応していただき、ありがとうございました。今後もアスリートの方々だけではなく、医療機関の方々にもアンチ・ドーピングに関する情報提供を行ってまいります。