審議事項第1号(案)から第15号(案)および特別審議事項は岡山県薬剤師会HP(薬剤師会の記録)へ掲載しておりますのでご確認ください。議事内容につきましては各支部からご出席の方にご確認いただきますようお願いいたします。
1.日時
令和7年3月9日 (日) 午後1時30分
2.場所
岡山市北区表町1丁目3-50 岡山県薬業会館4F会議室
3.順序
(1)開会
(2)会長挨拶
(3)来賓挨拶
(4)議長選出
(5)議長着席
(6)定足数報告
(7)議事録署名人指名
(8)議事
 1)審議事項
 2)特別審議事項
 3)その他
(9)その他
(10)閉会
1)審議事項
      第1号 令和7年度事業計画(案)
      第2号 令和7年度会費の徴収方法(案)
      第3号 令和7年度保険薬局会費の徴収方法及び取扱い(案)
      第4号 令和7年度保険薬局特別会費の徴収方法(案)
      第5号 令和7年度一時借入金(案)
      第6号 令和7年度法人会計予算書(案)
      第7号 令和7年度公益事業会計薬事情報センター事業会計予算書(案)
      第8号              〃    公衆衛生向上普及事業会計予算書(案)
      第9号              〃    薬剤師職能向上事業会計予算書(案)
         第10号              〃    保険薬局等支援事業会計予算書(案)
         第11号              〃    学校薬剤師支援事業会計予算書(案)
      第12号             〃     病院薬剤師支援事業会計予算書(案)
      第13号             〃     無料職業紹介事業会計予算書(案)
      第14号 令和7年度収益事業会計薬剤師派遣事業会計予算書(案)
      第15号 令和7年度理事及び監事の報酬等の額について
2)特別審議事項
第1号 一般社団法人岡山県薬剤師会定款の変更について
3)その他
開 会 午後1時30分
成廣常務理事
定刻になりましたが、臨時社員総会を開会する前に、岡山県薬剤師会 赤松昌夫 相談役が、昨日ご逝去されました。昭和55 年から45 年の長きにわたり、副会長・監事・相談役等の役職につかれ、岡山県薬剤師会に大きく貢献していただいた先生でした。ここに哀悼の意を込め黙とうを捧げたいと思いますので、皆様ご起立お願いします。
黙祷
ありがとうございました。ご着席ください。
それでは、第29回一般社団法人岡山県薬剤師会臨時社員総会を開催いたします。開会にあたりまして伊達会長よりご挨拶を申し上げます。
会長挨拶
伊達会長

皆さん、本日は日曜日のお時間にご出席いただきありがとうございます。
ご逝去されました赤松先生には大変敬意を抱くとともに感謝をしております。
赤松先生におかれましては、中四国薬剤師国保組合の理事長を長年お務めになられました。その他、日薬代議員、日薬分業対策本部委員も長年お務めになられ、岡山の医薬分業をリードしていただいた方と思っております。その他、学校薬剤師会の代議員、学校薬剤師会副会長ということで、学校薬剤師会でも深く関わっていただいた方と思っております。
私自身も個人的には何年ものお付き合いがあります。先般ご逝去されました堀江先生などとお食事をする機会がよくありました。半年か10ヶ月くらい前にもそういう食事の機会が一度ありました。7時集合だったんですが、赤松先生は8時半ぐらいに来られ、遅れた理由は在宅の患者さんが困ってるから今行ってきたんだと言われて、ニコニコ笑っておられました。
その在宅の患者は僕より年下なんだ、と赤松先生ご自身より年下の在宅患者のところにお薬を持って行くと笑っておられましたが、生涯、80歳まで薬剤師の現役を、ケアマネージャーの現役を貫かれた方なんだなと思い、改めてご冥福をお祈りしたいと思います。
それでは、少しご挨拶をさせていただきます。
第29回臨時社員総会にご参加いただきましてありがとうございます。
令和7年度は、地域包括ケアシステムの構築目標年とされています。住み慣れた地域で、住まい、医療、介護、予防、生活支援のサービスが一体的に提供されるシステムを構築し、その中ですべての薬局はかかりつけ薬局としての機能を持つことが求められています。岡山県内でも、地域住民と直接接点のある地域の薬剤師、また支部薬剤師会の皆様には、地域住民が医療提供サービスを確実に享受できるよう、日頃から様々な取り組みをしていただいているところだと思い、感謝を申し上げます。
岡山県薬剤師会では、支部の皆様と連携をし、地域ごとの取り組みに対し支援をしていく体制を整備しているところです。
さて、厚労省では、次期薬機法改正に向けた取りまとめの議論が行われており、7年度の通常国会で様々な改正案が審議される予定です。
薬局・薬剤師関係の主な事項としましては、健康サポート薬局を届出制から認定制へ、そして薬局機能情報提供制度の見直し、調剤業務の一部外部委託の制度化、処方箋等の保管期間の見直し、医薬品販売制度の見直し等があります。
医薬品販売制度の見直しの内容についても、処方箋なしでの医薬品販売方法の厳格化、要指導医薬品についてオンライン服薬指導による販売を可能に、一般用医薬品の販売に係る専門家の関与のあり方についての明確化などがあります。その中でも、一般用医薬品の販売に係る関与については、近年オーバードーズの問題が社会問題になっていることから、薬剤師や登録販売者がゲートキーパーとしての役割を果たすことが大切になっています。
今後は、オーバードーズに関する理解を深め、販売現場等で適切に対応することが、オーバードーズを防ぐことにも繋がることから、悩んでいる人に気づき、声をかけ、また専門の相談窓口へ繋ぐ役割等、会としても情報提供や研修等を計画していく方針です。
岡山県薬剤師会では、この1年、来賓として本日お見えいただいています医薬安全課の中尾課長様等と協力をしながら会として計画をしていく方針です。
最後になりますが、本日、会の終了後、本田あきこ後援会から大切な話があると思います。後援会の名簿収集など大変厳しい状況になっており、危機感を増しているところです。ぜひともお一人お一人のご支援がいただけますように、本田のご支援のお願いをさせていただきます。
国民の健康と薬剤師の未来のためにご協力をいただけますようお願い申し上げます。
本日は、来年度の事業計画、予算の審議がありますので、慎重なご審議を賜りますようお願いいたします。
そして、多少蛇足になりますが、最近テレビでご覧になった方がいらっしゃると思います。私たちの問題が、本田あきこさん以外から質問を受けました。
参議院の予算委員会で、前都知事だった猪瀬直樹さんという方が、医薬分業のお薬手帳の話とかOTCのことをしつこく何度も質問されました。いろいろなお薬を全部OTCにすれば3800億円が削減できるとか、それからお薬手帳の問題、持ってる人と持ってない人がなぜ違う、これを止めてしまえば4千何百億円が削減できる、という質問をされているのを聞きました。またご覧になってください。私たちの立場からすればそんなことないですよという話ですが、あの場でそんなことありませんよときちっと話ができる人を私たちは国会に送り出さないとダメなんです。あの場で、国会の討論の中で、神谷さんとか本田さんのように、そんなことありません、薬剤師はこういう職務を果たしているから必ず必要なんですと、そういう人を送り出す必要があります。
最後は蛇足になりましたが、参議院の予算委員会の中で猪瀬直樹さんの質問を見て、これからお願いをする本田あきこさんの必要性、どうして彼女が必要なのかということをつくづく感じましたので、ぜひ皆さんもそういう質問があったことを見ていただければ大変ありがたいと思っています。
では、今日はよろしくお願いいたします。
成廣常務理事
ありがとうございました。続きまして、来賓の岡山県保健医療部医薬安全課 中尾課長様よりご挨拶をいただきます。
来賓挨拶
岡山県医薬安全課 中尾課長

皆様、こんにちは。いつもお世話になっております。県庁医薬安全課 中尾と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
皆様方には、日頃から県政の推進、特に県民の保健医療福祉の向上、薬務行政の推進にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
また、今もなお医薬品の供給不足と言いますか、不安定な状態が続いておる中、各薬局におかれましては、発注調整や薬局間での流通代替薬への変更等、日々ご尽力をいただいておりますことに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
先ほど伊達会長のお話にもありましたけれども、皆様ご承知の通り、薬機法の改正について、先日、改正法案が閣議決定されて国会に提出されているところでございます。
薬局機能の強化に関しましては、調剤業務の一部外部委託を可能とすること、薬剤師等による遠隔での管理下のもとで、薬剤師等が常駐しない店舗における一般用医薬品の販売を可能とすることなどが盛り込まれているところでございます。
またさらに、関係者の責務といたしまして、行政機関との連携という言葉が明記されているように聞いております。法改正の後の連携は法律で決まりますのでもちろんなんですけれども、その改正を待つことなく、より連携を密に取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
特に、先ほどの会長のご挨拶もありましたが、今、社会問題となっている、若年層における過量服薬、オーバードーズということに関しましては、国の方でも販売方法が見直しとされております。ただ、皆様方におかれましては、ルールの徹底は元より、先ほどお話にもありましたゲートキーパーとしての支援であるとか、学校薬剤師の先生におかれては、薬物乱用防止教室での啓発の取り組みなど、ご理解とご協力をよろしくお願いしたいと考えております。
最後になりましたが、岡山県薬剤師会の今後のますますのご発展と、本日ご出席の皆様方のご健勝を祈念いたしまして、簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。
本日はよろしくお願いいたします。
議長着席
岩野議長
岡山支部の岩野です。よろしくお願いします。
武部副議長
津山支部の武部です。よろしくお願いします。
定足数報告
岩野議長
まず、事務局から本会の定足数の報告をお願いします。
肥塚事務局長
社員総会の決議は、定款第18条で、「総社員の議決権の3分の2以上を有する社員が出席し」、行うこととされております。
本会議への出席者は現在35名、また委任状の提出者は10名、合わせて45名となっておりますので、本総会の各審議事項を審議するために必要な定足数は満たしています。
議 事
岩野議長
それでは、議事に入ります。
第1号「令和7年度事業計画(案)」を、高木副会長よろしくお願いします。
高木副会長

私の方から事業計画についてご説明させていただきます。着座にて失礼させていただきます。
それでは、総会議案の3ページをお開きください。基本方針、令和7年度事業計画案ということで、内容の方は大きくは変わってはいないんですが、時代のニーズに合わせて文言等少し変えさせていただいております。
ニュアンス等もありますので、ここだけ全文読ませていただいて、あとは変更点のみのご説明とさせていただきます。
基本方針。一般社団法人岡山県薬剤師会は、保健、医療、介護、福祉等の各分野において、県民からのより一層の信頼を得るべく諸施策を講じ、会務の執行にあたってまいります。
国は地域包括ケアシステムの構築を通して、「できる限り住み慣れた地域で、これまでの日常生活に近い環境で暮らし続けたい」という国民共通の願いの実現を目指しています。そのためには、地域包括ケアシステムを更なる推進・深化させる必要があります。薬局は、地域包括ケアシステムの中で住民と接触できることで様々な窓口機能を持つことが期待されており、地域生活者に今まで以上に認識されなければなりません。そのためにも地域における薬剤師会活動の基本単位である支部活動をより活発におこなう必要があります。また、地域での薬剤師会の重要性は報酬改定の中にも組み込まれており、支部薬剤師会の持続可能な体制を維持する必然性もあります。
このような状況の中、「患者のための薬局ビジョン」や薬機法にも示されているように、薬局は「健康サポート機能」・「高度薬学管理機能」・「服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導」・「24時間対応・在宅対応」・「医療機関等との連携」を求められています。このような薬局機能の推進に取り組むには、「かかりつけ薬剤師」の存在が重要です。そして、「かかりつけ薬剤師」が役割を発揮する「かかりつけ薬局」として県民から選ばれる薬局にならなければなりません。また、それらの積み重ねによって認定される「地域連携薬局」、「専門医療機関連携薬局」や「健康サポート薬局」の申請支援の実施もはかってまいります。同時に電子処方箋やオンライン服薬指導などICTを活用した医療DXの推進についても周知するとともに支援してまいります。
そして「第9次岡山県保健医療計画」の実施に向けて継続して行政とも協力しながら県民の健康づくりを積極的に支援し、感染症や災害時対策への取り組みや情報発信もおこなってまいります。
また、薬学生の実務実習の受け皿となる保険薬局の更なる基盤強化を引き続き図るとともに、モデル・コアカリキュラムに沿った薬局実務実習を岡山県病院薬剤師会及び大学と十分に連携をはかりながら推進してまいります。
これらの施策を継続的に遂行するにあたっては、役員のみならず、会員が与えられた責務を履行することが最重要であり、これにより県民に対して薬剤師の存在が必要不可欠であるという認識が定着するものと考えます。そのためにも更なる会員の増強が必要であり、会員には本会活動の魅力をより身近に享受できるよう努めてまいります。
以上の基本方針のもとに、県民から「かかりつけ薬剤師・薬局」に選ばれるために以下の重点項目に積極的に取り組んでまいります、ということになっています。
重点項目の方につきましては、変更点について簡単に説明させていただきます。
2(本部)の2段目 持続可能な支部運営のための支部再編を検討するという項目を一部追加させていただいています。
5(支部) 文言整理になりますが、在宅対応や夜間・休日対応等を地域の薬局が協力し協議・連携して取り組むという形で、より具体的な書き方に変えさせていただいています。
7(本部) 薬局・薬剤師が地域包括ケアシステムを構築する上での一員として「治し、支える」医療を地域で完結して提供できるように支部活動を支援するということで、こちらも文言を変更させていただいています。
7(支部) 同じように、地域の医療品供給拠点としての役割や日常的な調剤業務や疾病予防などの相談業務を通じて、地域包括ケアシステムを、各地域の実情においてさらに深化、推進させていくという形で文言を変更させていただいています。
8(本部) 感染症、災害時対策や薬物乱用問題の解決に取り組み、地域貢献や公衆衛生の向上に資する、同じく(支部)支部の状況に応じて作成した新型インフルエンザ等対策業務計画や支部のBCP(事業継続計画)に沿った様々な地域貢献活動を行う、という形で「地域貢献」という言葉を使いながら文言変更させていただいています。
9(本部) 「日本薬剤師会研修プラットフォーム」という具体的な言葉を追加させていただいています。
実施計画
3 先ほどもありましたが、「持続可能な支部運営のための支部再編を検討する」という形で追加させていただいております。その関係でその後の番号が1つずつずれております。
5(3) 「服用期間中のフォローアップ」などの具体的な文言を追加した上で、「薬物療法に貢献する」という言葉に変更させていただいております。
5(7) 麻薬のことを書いていましたが、麻薬だけでなく、薬局に求められる在宅対応の充実という形で、それ以外のものを含めて文言の変更をさせていただいています。
6(3) 代表的な48薬効群の一般用医薬品を活用した業務を行える施策を実施するということで追加させていただいています。
10(2) 夜間・休日対応、24時間対応という言葉を「開局時間外対応」に変更させていただいています。
11(7) 全般を通してですが、「地域生活者」ということで、「患者が」という言葉があったんですが、我々は健康な方も併せて関わっていく必要があるので、未病も含めると、「患者」という言葉より「地域生活者」の方がいいかなということで、こちらも「地域生活者」に変更させていただいております。
14(1) 地域生活者と顔の見える関係を構築し、ということで文言の変更と追加をさせていただいております。
14(2) 「行政が行う健康づくり支援事業への参画等」という言葉が去年まではあったのですが、健康サポート機能強化というところに当然入ってくるということで、こちらは具体的なものは省かせていただいてこのような文言に変えさせていただいています。
15(1) 薬事情報センターに関することも、現状の薬事情報センターの運営状況も鑑みつつちょっとだけ文言整理を図りまして、薬事情報センターを適切に管理・運営し、的確な情報提供をおこなうとともに情報発信の充実強化を図る、という形に変更させていただいております。
以降につきましては特に変更はございませんので、事業計画の説明についてはこれで終了とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
岩野議長
続いて、特別審議事項第1号『一般社団法人岡山県薬剤師会定款の変更について』を、高木副会長、よろしくお願いします。
高木副会長
特別審議事項につきましては、私、高木からご説明させていただきます。着座で失礼いたします。
議案の18ページをお開きください。
特別審議事項第1号 一般社団法人岡山県薬剤師会定款の変更についてということで、一般社団法人岡山県薬剤師会定款について、次のとおり定款変更を行う。ついては、定款43条の規定による社員総会の議決が必要であるので、次のとおり提案するものである。
変更条文等 別紙の通りということで、14ページをご覧ください。
その前に、変更理由につきましては、常務理事会に関する規程の追加ということになります。
では、14ページをご覧ください。一般社団法人岡山県薬剤師会定款 変更案 第8章常務理事会ということで、こちらの提案をする前にちょっとご説明いたします。今まで岡山県薬剤師会では月に1回理事会を開いて理事で協議を色々しておりますが、その前段階というか、その後も含めて、1回では足りない部分に関しましては、会長、副会長、常務理事といったメンバーで、三役会という名前で、毎週のように会議はさせていただいておりましたが、これが全然定款とかに載っていない、規定されていないということだったので、正式に規定させていただこうということでの提案となります。
それに当たりまして名称の方も、日本薬剤師会が常務理事会という名称を使われていたのでそれに倣って、岡山県薬剤師会も三役会ではなく常務理事会という名称がいいのではないかということでのご提案ということになります。
その点をご理解していただいた上で、お聞きいただけたらと思います。
第8章 常務理事会
第35条 本会に常務理事会を置く。
2 常務理事会は、会長及び常務理事以上の役員をもって構成する。
3 常務理事会は、次の職務を行う。
(1)理事会に付議及び報告すべき事項の検討
(2)理事会が常務理事会に委任した事項の検討
(3)会長より付議された事項の検討
4 常務理事会は、必要に応じて会長が招集する。
5 常務理事会の議長は、会長がこれに当たる。
上記の変更に伴い、現行の第8章以下について次のとおりとする。ということで、第8章会員総会が、第9章会員総会 第36条 ということで、以下、章と条が1章1条ずつ順番にずれていくという形になります。
再度申しますが、新たなものを発足するというよりは、現在あるものを正式に定款に記載して定義するというご認識で審議していただけたらありがたいと思っております。 以上です。
岩野議長
それでは予め提出されている質問について、提案者からご説明をいただき、執行部から回答をいただきたいと思います。
岡山支部弥園代議員お願いします。
弥園代議員
1.会員増強について(継続質問)
1-1 会員数の推移について

会員増強については社員総会でこれまでも度々質問し、県薬としても魅力アップのための施策を実行されていることに感謝いたします。しかし会員数の減少に歯止めがかからないのが現状で、これは岡山県薬剤師会に限らず全国的な傾向と思われますが会員数の減少傾向について把握するために、日本薬剤師会全体の会員数と岡山県薬剤師会の会員数のそれぞれの過去5年間の推移をお示しください。
1-2 研修会の開催方法について
薬剤師会の魅力の一つに県薬主催の研修会への参加による単位の取得があります。コロナ禍の約4年間はオンラインでの開催を余儀なくされましたが、オンラインでの開催は、会場に出向かなくても職場や自宅での受講が可能であるため、遠方の会員も参加しやすいというメリットも生み出しました。コロナが感染症法の分類上5類に指定されて以降、県薬主催の研修会はオンラインよりもリアル開催が多い実感があります。学生時代の多くをコロナ禍で過ごした若者にとって、オンラインでの受講がもはや一般になっております。また、薬剤師会に入会せずともe‐ラーニングの受講で単位取得が可能であることも会員離れの原因の一つと言えるのではないでしょうか。一方、薬剤師会に限らずどの職能団体でも、最近の若者は団体に所属せず「個」を重視する傾向があると聞きます。会員増強のために県薬としては魅力ある研修会の開催をオンライン開催、またはリアルとオンラインの併用で開催する(リアルでなければ開催が困難な研修は除く)ことを要望します。県薬としての見解をお聞かせください。
1-3 事業承継支援事業について
地元で長く地域医療を支えてきた会員の薬局において、後継者が存在せず県外の大手の薬局チェーンにM&Aで継承された場合に、県薬には入会しないとなれば会員数は減少します。他県では県薬が事業承継のため、会員間のマッチングを行っているところもあると聞きます。会員数の減少を防ぐためにも、事業承継支援事業を検討してはどうかと提案します。県薬としての考えをお示しください。
1-4 薬剤師会の魅力について
会員増強のためには県薬が薬剤師、特に若い薬剤師から魅力的な存在であることが不可欠です。県薬に入会することにより得られるメリットや会費に見合った魅力について、どのように考えているか具体的な事案をお示しください。
高木副会長
1-1については私、高木からご説明させていただきます。
お手元に資料をお配りさせていただいていますので、そちらをご覧いただければと思います。
過去五年間の日本薬剤師会と岡山県薬剤師会の会員数の推移をお示しさせていただきます。
日薬
| 日薬A | 日薬B | 日薬合計 | R1との比較 | |
|---|---|---|---|---|
| 令和1年 | 51,893 | 52,600 | 104,493 | |
| 令和2年 | 51,730 | 52,048 | 103,778 | 99.3% | 
| 令和3年 | 51,853 | 51,341 | 103,194 | 98.8% | 
| 令和4年 | 51,704 | 50,856 | 102,560 | 98.2% | 
| 令和5年 | 51,270 | 49,952 | 101,222 | 96.9% | 
| 令和6年 | 51,092 | 49,628 | 100,720 | 96.4% | 
岡山県薬
| 県薬A | 県薬B | 県薬合計 | R1との比較 | |
|---|---|---|---|---|
| 令和1年 | 874 | 1,216 | 2,090 | |
| 令和2年 | 879 | 1,204 | 2,083 | 99.7% | 
| 令和3年 | 883 | 1,187 | 2,070 | 99.0% | 
| 令和4年 | 869 | 1,166 | 2,035 | 97.4% | 
| 令和5年 | 862 | 1,112 | 1,974 | 94.4% | 
| 令和6年 | 867 | 1,102 | 1,969 | 94.2% | 
資料のグラフを見ていただいたら違いがわかるかと思いますが、日薬会員に関しましては、B会員が激減しA会員を下回っておりますが、岡山県薬剤師会につきましてはまだB会員の方が減りが大きいものの多いという状況になっております。
その上で、県別で確認させていただきましたが、会員数増加が5県で減少が39都道府県で岡山県薬剤師会と同じような状況の県が圧倒的に多かったようです。
岡山県薬剤師会では、今年度に会員増強ワーキンググループを立ち上げ、入会促進施策の検討強化に努めております。
入会促進のためのパンフレットやポスター作成も行い、9月に就実大学を会場として行われた日本医療薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会において、その作成したパンフレットやポスターを掲示・配布するなどして入会促進の活動も行いました。この活動につきましては、学生会員の増加には繋がっております。残念ながら本会員の増加はあまりそこまで影響は出てないのですが、学生会員は割と増えてくれました。
今後も他県の活動なども参考にしながら、様々な機会を通じて継続的に非会員の薬剤師や薬学生にアプローチして入会促進につなげていきたいと考えております。
岩野議長
では続きまして1-2についてお願いします。
村川常務理事
1-2の研修会の開催方法については私、村川の方が回答させていただきます。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、県薬主催の研修会はオンライン開催を主とする対応を行ってまいりました。ご指摘のとおり、オンライン開催は移動の負担軽減や遠方会員の参加促進といった利便性を向上させます。しかしながらその一方で、対面での交流やワークショップ等の形式を伴う研修の実施が難しいという課題もあります。
現在、岡山県薬剤師会では研修内容に応じた最適な開催形式を選択する方向で実施しており、対面での理解・促進が必要な研修はリアル開催を、講義形式で実施可能な研修については、オンライン開催を行っております。令和6年度では研修会の約8割がオンライン開催、令和7年度におきましても約8割がオンラインでの開催を予定しております。現状ではハイブリッド開催には十分に対応できておりませんが、会員の皆様からのご要望や配信の環境整備、運営方法の改善を踏まえ、より柔軟な開催形式を検討していきたいと考えています。
岩野議長
では続きまして1-3についてお願いします。
加藤副会長
1-3の事業継承支援事業については加藤の方から回答させていただきます。
ご指摘の通り岡山県においても今後、薬局の事業承継において大手チェーン薬局へのM&Aによる承継は大きな問題に今後なって行くと思っております。
他県では福岡県薬が県内会員薬局とのマッチングを行っていることを踏まえ岡山県薬においてもこの様な事業が出来ないか他県でのスキームの確認、岡山県薬会員の現状把握、会員から要望があった場合にはM&A会社との協議を行い事業承継等の相談窓口としての事業が実施可能かどうか検討していきたいと考えております。
ただ問題となりますのはそのM&Aを申し入れるような企業のナイーブな情報も取り扱うことになるので、担当する者の守秘義務のこと、適性であったり、と課題が多くあるところはご理解いただいて、いつから始められるということはここでは明言を避けさせていただきたいと思います。ご質問ありがとうございました。
岩野議長
では続きまして1-4についてお願いします。
高木副会長
はい、こちらに関しましても、高木の方から回答させていただきます。
まずはご質問ありがとうございます。非常に難しい質問だという風に感じております。
県薬に入会することによって得られるメリットや会費に見合った魅力についてですが、これに関しましては、率直に申し上げると個人個人で全くメリットと感じることは違うのではないかと考えております。
私自身は個人薬局で働いていましたので、様々な情報が送られてくることや、他の薬局や病院の薬剤師と交流が持てることを魅力と感じていましたが、研修会に魅力を感じる人や日薬の賠償責任保険に加入できることを目的とされている方もいらっしゃるのではないかと思います。岡山支部が行ってくださっている休日夜間診療所での仕事ができることを魅力に感じている方もおられるのではないか、各支部が行ってくださっている薬と健康の週間イベントのような地域貢献活動に参加できることを魅力と感じている方もおられるかもしれません。
という風に感じておりましたが、実際に先ほどの回答でもお話ししました日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会において来場者にアンケート(回答者167名)で取らせていただきました。魅力があると思う薬剤師会のメリットは何ですか、ということで選択式&自由記述で9か10項目とその他でアンケートを取らせていただきました。学会の性質上、学生や若い薬剤師を中心に回答をいただいていますが年配の方もおられる、幅広いところで回答をいただけましたが、そこでの回答を見ますと、やはり地域活動やイベントを通じて会員相互の交流ができる、研修会や学術大会に参加できる、会報等により新たな知識が得られる、万一の事故に備えられる(賠償責任保険等)といった項目が上位に挙がっておりました。それを踏まえて我々もいろいろ考えていきたいと思いますが、若い勤務薬剤師が多いと思われる岡山支部では逆にどのようなことが魅力あるメリットとお考えになっているのか、ご意見をいただけたら非常にありがたいと思っております。ぜひ教えていただければと思います。
今後もアンケート結果や皆さんの声を参考にしながら時代のニーズにあったメリットの提供、薬剤師会の活動に魅力を感じてもらえるよう努めてまいりたいと思っておりますが、身近な薬剤師会の場となりますと支部という事になりますので、支部の活動にもより積極的に、そういった会員に魅力を感じていただけるような活動を一緒にやっていただけると非常にありがたいと思っております。
以上、回答とさせていただきます。
弥園代議員
2. オンライン研修でのPECS取得について
オンラインで研修においてPECSの単位を取得するためには、研修時間内は継続して視聴していることが必須です。県薬主催の研修会では、途中での退席がないかどうかの確認のために、研修途中で合言葉を入力する体制になっています。出席確認を厳格にするための担保として始まったことと認識していますが、研修途中で合言葉をいれることは、単位取得上の義務ではないとも聞いています。実際に他県でのオンライン研修では、実施していない薬剤師会もあります。岡山支部主催のオンライン研修では今後、途中の合言葉は廃止する予定です。県薬も同様に廃止されることを提案します。
村川常務理事
2番のオンライン研修においてのPECS取得については私、村川の方から回答させていただきます。
オンライン研修においては、PECS単位を取得するためには、研修時間内の継続視聴が必要とされております。これまで県薬主催の研修会においては、出席確認の厳格化を目的に、研修途中で合言葉を入力する方式を導入してまいりました。
しかしながら、PECSの単位を取得するための研修会においては、アーカイブ配信も始まるにあたり、合言葉の入力は単位取得において必須要件ではないことから、令和7年度より県全体として廃止をする予定で考えております。
現在、規程の改正を理事会において審議しているところです。後日、正式な規程を公開する予定です。以上です。
弥園代議員
3. アスヤク薬局ポータルについて
薬局機能情報のリスト化、情報公開を目的として、アスヤク薬局ポータルに加盟していると認識しておりますが、アスヤクに加盟したそもそもの経緯やその他のメリット等について、理解していない会員が多数いると思われるので教えて下さい。また費用についてもお示しください。
成廣常務理事
この部分については成廣の方から回答させていただきます。
アスヤク薬局ポータルですけれども、これは日本薬剤師会が株式会社ネクスウェイと連携し、県の薬剤師会が薬局に対して薬局機能に係る情報の収集等を行えるよう開発されたシステムとなっています。
株式会社ネクスウェイですけれども、皆様方のお手元にも医薬情報おまとめ便サービスというものが届いていると思いますが、そういったものを行っている会社ということになります。薬局がDIの情報を得るシステムとしては2022年にリリースされていましたが、日本薬剤師会の要請により薬剤師会が活用できる機能が今回追加されたということになります。
そもそもの経緯としましては、令和6年1月に日本薬剤師会から全国の薬剤師会に対して、地域における夜間・休日等の対応薬局情報の収集と情報の公開、いわゆるリスト化と周知ということになりますけれども、そうした依頼があり、岡山県薬剤師会としても支部長の皆様方に休日輪番体制整備をお願いするとともに、保険薬局に対してリスト化のための調査を行っておりました。
調査の結果はExcel表を作成して管理しておりましたが、データの修正を1件ずつ手作業で行う必要があり時間を非常に要していたこと、またホームページ上で公開している他の薬局情報の管理にも活用できることから、岡山県薬剤師会としてアスヤク薬局ポータルのシステムを導入した、というのが経緯になります。
メリットとしては今申したとおりのこともありますが、薬局が直接データを修正しますので、事務局でのミスがなくなるとか、効率化に繋がるということがあると思います。
また、非会員の薬局も情報公開が求められておりますので、非会員薬局は費用負担はありますけれども、システムを使っていただければ薬剤師会としても管理が容易になるということがあります。
クラウドシステムですので、まだまだこれからフォームの見直しとか追加の調査とか出来ることが増えるのではないかと考えているのがメリットということになると思います。
デメリットとしては、メリットのところでも挙げましたが、会員薬局自ら登録、更新を行うということになりますので更新や登録忘れというところに注意が必要と考えています。
また、運用に必要な月額費用ですが、月額1万円となっています。 なお、アスヤク薬局ポータルには一斉FAX・メールの機能もありますが、岡山県薬は以前から運用している独自システムがありますので、そちらについては追加していないということで費用の予定はありません。以上、回答とさせていただきます。
弥園代議員
4. 県薬HPについて
県薬からの会員メールで研修会の案内を受信した際、県薬のHPのリンクが貼ってありますが、クリックしても該当の研修会案内にすぐに飛ばずに、HP内を探すことになる場合があります。会員がHPをよりスムーズに閲覧できるように改善いいただくよう、まずは会員の要望を聞く機会を作っていただくようお願いいたします。
高木副会長
こちらの質問につきまして、また高木の方から回答させていただきます。ご質問ありがとうございます。
ご質問の件ですけれども、最後にありました会員のご意見・ご要望を聞いていただきたいということでしたが、こちらにつきましては令和6年9月にすでにメールでアンケートを実施させていただき、会員の要望をお聞かせいただいた上で改善に努めさせていただいていることをご報告させていただきます。内容につきましては全て紹介すると時間はかかりますので、主なものとしてですが、先ほど質問内にもありました講習会案内のメールは直接見れるようにということもご意見がありました。そちらについては対応は済んでおります。その上でまだ直接リンクに行けないということがあればまた改善を図りたいという風に考えております。
それ以外にもメールの表題を見やすくしてほしいとか、メールの受信を決められた時間にしてほしい、バラバラ送らないで欲しいというご意見もいただいて、またメール数が多いのでまとめて欲しいなどご意見をいただいたのでこちらにつきましても都度都度送るのではなくてある程度集約して送らせていただくような形でさせていただくなど改善に努めさせていただいております。そのうえで今後もより閲覧しやすいホームページ等に改善していきたいと思っていますので、ご意見ご要望は随時いただければ返答させていただきますが、ホームページの改修は費用も掛かりますので、都度都度対応できない場合もございますのである程度集約した時点での改善になることもあり得るということも一緒にご理解いただけると助かります。以上です。
岩野代議員
続きまして5番です。よろしくお願いします。
弥園代議員
5. 向精神薬の乱用者への対応について
ゾルピデム等の向精神薬を、複数の医療機関を受診して処方箋を発行してもらい、複数の薬局を使って大量に受け取っている患者が、県内に存在すると聞きます。乱用者なのか転売目的なのか不明ですが、薬局としては正規の処方箋が発行されている以上、調剤拒否ができないばかりか、正常な患者を装って来局されれば見分けがつかないのも現状です。会員の薬局でもこれまでに調剤に関わっている薬局が複数あると思われ、結果的に薬局が乱用や転売などの犯罪の一端を、間接的に担っているということになれば由々しき事態と言えます。県薬単独ですぐに対処できる事案ではないと思いますが、この件を問題視し解決に向けて動かれることを期待します。県薬としての見解をお聞かせください。
成廣常務理事
はい、回答は成廣からさせていただきます。
保険医療関係機関連絡会議というものが年2回行われています。この会議は、医師会、歯科医師会、薬剤師会の三師会と、国保、協会けんぽや保険者、それから国民保険団体連合会であるとか社会保険診療報酬支払基金の支払機関、それと厚生局、県の行政担当が一堂に会して意見交換を行う会議となっています。岡山支部からの質問がありましたので、3月6日に会議がありましたので私の方から協議をお願いしました。
出られている関係機関が一致した考えとしては、患者さんの健康を守ることを第一の目的としましょうということで、それぞれ動きましょうということになりました。
例えば、審査支払機関についてはこちらから、これは医師会の方もお願いをされていたと思いますけれど、現在、審査の方が個人に対して縦と言いますか、前月、前々月、その前の月というような縦については審査をしていますけれど、その月の複数の医療機関についての審査というのがうまく出来ていないというところで、それは審査の方にお願いをしておきました。
また、そういった情報がそれぞれ、医師会、薬剤師会等、他の団体もそうですけれども、把握した場合には速やかに情報を共有しましょうということになりました。例えば、医師会の方は、該当の会員のクリニック、医療機関の方に情報提供して適切な診察の材料にしていただく。薬剤師会の方も、情報を把握した場合は、会員に情報提供を行って、適切な服薬指導をしていただくということをお願いしよういうことになります。
また、把握した情報ですけれども、保険者の方に情報提供いたしまして、保険者の方から患者さん、いわゆる被保険者に対して指導を行っていただく、どうしてそういうことになっているのかっていうことを指導を行っていただくということをお願いしております。
保険者の方は、必要があれば支払機関であるとか厚生局の方へ情報の提供をして対応していただくということも確認をしております。
これは対応の一例なんですけれども、先ほども申した通り、そういった情報があれば早めに対応させていただこうと思いますので、情報提供の方をいただきたいという風に思います。
私の方から回答は以上になります。
岩野議長
では、倉敷支部の藤原弘喜代議員、お願いします。
藤原代議員
支部研修会の設営について

各支部における研修会の設営について、開催形式の多様化、PECS申請の煩雑化により、倉敷支部でも苦慮しながら設営をしているところです。
また一方で、会費徴収に関する会員・非会員の確認は県薬事務局に参加者リストを確認していただく必要があります。ZOOM支部アカウントについてもログイン認証を求められた場合は県薬へ確認が必要になる等、支部で行うことができない内容もあります。
そこで、研修会設営について支部が担当する部分と県薬が担当する部分を明確にし、各支部共通で使用できるフローやチェック項目等を作成していただけたら、煩雑な設営の負担がお互いに減るのではないかと考えます。
また、今後開始予定であるアーカイブ研修になれば、支部を超えての受講が可能になり、支部毎に開催するメリット(支部活性化)が薄れると同時に、支部間の研修機会の差が解消されるのではないかと考えます。
例えば、支部研修のための題材として『委員会が行う研修会』が作成されましたが、委員会のメンバーの中で支部研修会にて講演ができる人は限られており、同じ内容の研修を各支部でするのは負担が大きい現状があります。一方、アーカイブ研修だけになると支部内での交流がますます希薄になり顔の見える関係を構築しずらくなるという側面もあります。
支部の活性化は重要と思いますが、支部毎にマンパワーの偏りもあると思いますので、研修開催の在り方や支部活性化について県薬の見解をお示しいただけたらと思います。
加藤副会長
はい。これについては加藤の方からお答えさせていただきます。
支部活動の一環として研修会の開催においても実施するまでに様々なご苦労がある事は重々承知しております。ありがとうございます。
ご質問いただいた倉敷支部には、常勤ではないものの県薬事務局職員がおられます。その中で、事務職員と研修担当役員の方の役割分担が、令和5年9月27日の支部長会でお伝えした「支部研修会にあたっての業務」と多少異なる運営がされているのかなと感じております。
まずは事務局職員の担当範囲等を確認させていただく、県薬事務局と倉敷支部担当ですり合わせをさせていただいて、支部内での研修会がスムースに行える様、担当役員の方々のご負担を減らすことができるように県薬としてもお手伝いできることはさせていただきたいと考えております。
次のアーカイブにつきましてですが、ご指摘の通りメリット・デメリットの両面があるということになろうと思います。支部内での研修会開催は、ご指摘にもありますように支部活性化・会員交流の大きなファクターである、これは県薬が行う研修会でも同じ認識を持っております。アーカイブ化すると、正直、来年度から始めていきますけれども、演者の方に追加の費用が発生することになります。アーカイブ配信で期間を設けて単位認定ができるとなると、演者の方に追加の講演料というか、肖像権に対するものというような扱いになると思いますけれども、それに費用が発生することになりますので、すべての研修会が該当するとは考えておりません。支部の中で行っていただく研修会につきましては、この支部研修会は支部内にとどめるのは勿体ないとか、大切なことだからもっと多くの方に知ってもらいたいというような研修内容であればアーカイブ化していただいて、他支部の方々にも研修をしていただく。単位認定はずっと掲載している間出来る訳ではございません。想定としては約2カ月ぐらいを研修認定単位のアーカイブ研修と捉えておりますので、その辺りは支部とのすり合わせをさせていただきながら研修の設定期間も相談させていただきたいと思っております。
ご指摘いただきました委員会が県下各地で行っている同一テーマの内容であれば、そこは講演をしていただく担当者の負担を減らすということを含めましてアーカイブを行ってもいいのかなと思っております。支部活性化ということが岡山支部の質問にもありましたが、本当にいろんなところにメリットを感じる方、デメリットを感じる方がいらっしゃいますので、その辺は支部間同士の提携を含めながら、県薬との連携を含めながら、いろんなことで協調しながら進めていきたいと思っております。今回倉敷支部からご質問いただいた内容は我々の中でも統一見解を持って進めていきたいと思っておりますので検討させていただきます。ご質問ありがとうございました。
岩野議長
続きまして、津山支部の松尾代議員、お願いします。
松尾代議員
県薬メールについて

通知文書について、リンクが貼られて、そこから、閲覧するようになっているが、メールそのものに、通知文書を添付することはできないのでしょうか?
高木副会長
こちらも高木の方から回答させていただきます。
おっしゃる通り、私も添付してくれたらいいなと思っておりますが、システム上難しいということをご説明させていただきます。
メール添付につきましては、データ容量の関係がありまして、会員さんの登録されているアドレスが携帯だったり、タブレット、パソコン、パソコンでもフリーソフトだったり、様々なものを登録されておりますので、こちらから送りたくても、容量ですね、添付できる容量にばらつきがありまして、どこまでが添付でき、どこまでが添付できないかとは正直わかりません。
ということで、一斉にやってしまうと、添付してもエラーが起こるリスクが非常に高くなるため、現状では難しいということをご理解いただけたらという風に思っております。以上です。
岩野代議員

続きまして、玉島支部の加藤代議員、お願いします。
加藤代議員
令和7年度事業計画案について、「重点項目3 (本部) 会員等へ薬剤師業務に関する情報提供及び周知をはかる。」というところについて
「会員等」の表現にある、「等」とは、どういった対象を想定しているのか、具体的にお教え下さい。
例えば、現時点では非会員の薬剤師(今後ぜひ入会いただきたい方々)も対象とお考えでしょうか。
もしそうであれば、情報共有の方法やツールはどのようなものが良いでしょうか。本部としてのお考えがあればお教えください。
伊達会長
伊達の方からご回答させていただきます。
ご質問の薬剤師業務に関する情報提供及び周知については、まず第一に会員に対するものだと考えていただきたいと思います。例えば、調剤報酬改定であれば、薬局の会員に情報提供をしていますが、その情報は薬局に勤務している非会員の薬剤師さんや従業員にも該当セミナーに参加していただき、情報提供を併せて行っています。非会員の方にはぜひご入会いただきたいという願いもございます。
また、会員が薬剤師職能を発揮する場の関係者、例えば、アンチドーピングでは体育協会やインスタグラム等を通じて非会員を含む薬剤師のみならずアスリートや関係者にも情報提供をしています。
加えて、各支部でのイベントにおいては一般県民にも周知活動はしていると思っています。
このように薬剤師業務に関する周知については非会員を含んでいますが、それ以上に「等」については、広く他の関連団体・従業員・一般県民を含んでいるとお考え下さい。
そして、情報共有のツールについてのご質問ですが、すでに利用しております県薬剤師会や支部のホームページ、インスタグラム、チラシや啓発資材の活用等、様々なツールを利用して情報提供をおこなっていると周知しておりますので何がベストなのかは断言できませんが、いずれにしても何らかの方法で積極的に情報提供をおこなうことが重要であると考えております。事業計画における重点項目として本部がおこなう理由となります。以上になります。
岩野代議員
続きまして2番お願いします。
加藤代議員
「重点項目8(支部)の状況に応じて作成した新型インフルエンザ等対策業務計画や支部のBCP(事業継続計画)に沿った様々な地域貢献活動を行う。」という点について
具体的にはどのような活動が想定されるでしょうか、お教えください。
また、支部での活動計画に際し県薬では支部間の取組の共有、平等化等どのような介入を計画されていますか。
加藤副会長
この質問につきましては、加藤の方が回答させていただきます。
まず、玉島支部におかれましては支部活性化に関わる事業をたくさんやっていただいてること、感謝申し上げます。
ご質問いただいた項目で、想定されることはなんでしょうか、ということですが、皆様方もご存じの通り、新型コロナが発生した際に、県下各地で行われた新型コロナワクチンの集団接種会場に薬剤師、開局も含め、病院薬剤師も含めですけれども、シリンジの充填や、ホテル療養者への処方箋による医薬品供給などが行われたと思います。
これはBCPにおいても、これから出てくる新興感染症等も含めた内容にも対応できること、あと、新興感染症以外に大きな被害が出た時にも薬剤師がどういう活動をしていくかっていうところは具体的に考えていくことをBCPの中で策定をしていただきたいっていう風には考えております。
あと、新興感染症、新型コロナが終わった後に岡山県医師会において開催されております新興感染症に対する医療提供体制調整検討協議会というものがございます。ここには県各地の医師会の先生方と会長とか事務局長とかっていう方が、全支部から医師の先生方が参加をされておられます。その医師会とどういう風にいざという時のために調整等行うのか、協議とか意見交換を支部で行っていただきたいという風には考えております。
また、支部で作成されるBCPですけれども、すでにもう作成されているところもあると思いますけれども、災害対策特別委員会において雛型を作成しております。近いうちに皆様方にご提示できることと思いますので、まだ策定ができていない支部におかれましてはそれを元にしていただいて、支部BCPの策定をお願いしたいという風に願っております。
それぞれの地域において想定される災害被害っていうのは違うという風に思っております。BCPを基に、支部内に所在する薬局間の協力連携、連絡網の整備、行政を含んだ他団体との継続した意見交換などを行っていただくことで、地域医療のみならず、支部活動が崩壊することは避けられるのではないかと思っております。
この次の、また支部での活動計画に際し、っていうことが、これがBCPのことだけに関わるのかどうか私は判断できませんでしたので、BCP以外のところっていう風に私は捉えて回答させていただきます。支部間の取り組みの共有等に関しての質問は2ヶ月に1度開催されております支部長会で、テーマを決めて、特色のある支部活動をご報告しております。その際には、資料として、各支部の取り組みをお配りしておりますので、その中で、取り組んでみたい他支部の活動等があれば、支部長会でお話をしていただければといいのではないかと思っております。
県下には大きな支部から小さな支部までありますので、平等化・均一化っていうのはちょっと難しいのではないかと考えておりますが、支部役員の方々が疲弊してしまわない、継続性のある活動を行っていただければありがたいと思っております。 以上となります。
岩野代議員
続いて3番お願いします。
加藤代議員
令和7年度 理事及び監事の報酬等の額について
副会長は3人から4人に、理事は11人から13人に増員されるという理解で良いでしょうか。そうであれば、どのような理由から増員されるのか、どのような組織体制を目指すのかをお教えください。
伊達会長
私の方からお答えをさせていただきます。
定款では、理事は4名~22名以内とされております。その理事のうちから1名会長を選び、副会長4名、専務理事1名、常務理事若干名を決めることができると定款には載っています。
今回6月の社員総会で理事等は改選になるため、今の段階では会長他誰も決まっておりませんので、定款で定めた人数に従い、また近年の状況に応じた形で予算人数を提案させていただいています。
2年前の令和5年度予算を計上した時も、副会長は4名・常務理事4名で積算をしていました。
実際令和5年6年の役員については、副会長は3名となりましたが、予算の段階ではそのように積算をしており、6月の改選で、理事会で会長・その他の役職が決定される見込みとなっております。以上です。
岩野議長
その他、全体を通じて何かご質問がありましたらお受けします。どなたか、ご質問がありますか。所属支部と名前をお願いします。
大西代議員
玉島支部の大西と申します。
審議事項第1号の事業計画についてですが、どうしても地域包括システムの中でカウンター越しにという言葉にすごく違和感を感じます。私は病院薬剤師なんですけれども、薬局さんに色々在宅の患者さんや一般住人の患者さんの情報を共有して、色々窓口業務、窓口機能を薬局さんはしていただいているんですが、カウンター越しにっていう言葉はいらないのではないかと考えます。
カウンター越しにと言ったらすごく気になるので、私は病院薬剤師なんですけど、薬局さんは気にならないのかっていうところも感じるんですが、いかがでしょうか。よろしくお願いします。
伊達会長

はい、ご質問ありがとうございます。
事業計画の、地域包括ケアの中でカウンター越しに住民と、という表現についてですね。
申し訳ありません。これは盲点だったというか、私たち含めて開局の薬剤師が取り組むというのは、基本的にはそういう時代でした、今までは。病院の方もいろんな病院があって、カウンター越しにお渡しするケースもあれば、病棟の中で患者さんと接するというケースもあると思います。
その辺を私たちが一方的に、開局ばかりだったものですから、欠けている点があったのかと思います。
これはちょっと表現の違いだという風に解釈をしていただければありがたいと思っていますし、これから承認をいただきます。この文書に関して、そのカウンターを取り消した上で、薬剤師が地域包括ケアシステムの中で住民と、という風な表現にすれば、自然と全てのここにいらっしゃる薬剤師さんにも当てはまる内容になるのではないかと思います。
こういうケースは初めてなんで、今ご審議いただくわけですから、少しだけ、ちょっとだけ検討させていただいて。文章的に言っても、薬剤師の職能的に言っても、このカウンター越しにという言葉がなくても違和感がないというのはもう皆さんご承知いただいている通りだと思いますので、私の判断でこれは取り除いた文章として今日ご審議をいただければありがたいと思います。
ですので、3ページの「薬局は、地域包括ケアシステムの中で住民と接触することで様々な」という変更でよろしいですかね。
ありがとうございます。申し訳ありませんでした。
岩野議長
はい、ありがとうございました。
それでは、6行目ですかね、カウンター越しにという文言を消していただくということで、大西先生、よろしいでしょうか。
大西代議員
はい、ありがとうございます。

それでは、他にないようですので、審議事項の採決に移らせていただきたいと思います。
それでは、審議事項について採決を行います。
審議事項第1号から第15号の事業計画及び収支予算及び関連事項、理事及び監事の報酬等の額については、定款第18条等の規定により、社員総会の出席議員の過半数の承認が必要ですので、お諮りします。
ご承認をいただける方は挙手をお願いいたします。
挙手
賛成の方が34名で、委任状の提出者で賛成の方10名、合計44名で、出席者の過半数を超えておりますので、承認とさせていただきます。
次に、特別審議事項の『一般社団法人岡山県薬剤師会定款の変更について』は、定款第18条等の規定により総社員の議決権の3分の2以上の承認が必要ですので、お諮りします。
ご承認をいただける方は挙手をお願いいたします。
挙手
賛成の方が34名で、委任状の提出者で賛成の方10名、合計44名で、総社員の議決権の3分の2以上となりますので、承認とさせていただきます。
以上をもちまして、議事は終了いたしましたので、議長を降壇させていただきます。
迅速な審議にご協力いただき、ありがとうございました。
議長・副議長降壇
閉 会
成廣常務理事
それでは、閉会にあたりまして、加藤副会長がご挨拶を申し上げます。
加藤副会長
皆様、長時間にわたりご審議いただきありがとうございました。
先ほどから話がありますように、次回6月の定時社員総会では役員改選がございます。ですので、我々、今ここに座っている人間が全部いるかどうかはわかりません。代わった時には、次の役員の方にきっちりと連絡・申し送りをして、皆様にご賛同いただいたこの事業計画が実行できるように申し伝えて、皆様方には負担をかけないように頑張っていきたいと思っております。
本日は3月のお忙しい時にご参加いただきましてありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。お疲れ様でした。
成廣常務理事
ありがとうございました。
これで、第29回一般社団法人岡山県薬剤師会臨時社員総会を終了いたします。
以上 午後3時7分で閉会