令和8年4月19日に「令和8年度 第1回薬学講習会」をZoomによるオンラインで開催し、397名の先生方にご参加いただきました。
本講習会では心臓病センター榊原病院 循環器内科医長 中務 智文先生をお招きし、『心不全患者の再増悪を防ぐ:医師が薬剤師に期待するフォローアップと連携』 という演題でご講演いただきました。
心不全の疫学、うっ血と低灌流という基本病態、左室駆出率(LVEF)による分類(HFrEF/HFpEFの違い)から薬物療法の位置づけ、多職種による心不全支援の重要性、フォローアップのポイントまで幅広い内容をエビデンスに基づき、非常に分かりやすく説明していただきました。
講演後の質疑も多くいただき、大盛況のまま終了いたしました。
心不全患者は2035年には130万人になるとされ、高齢化社会において今後も増え続けることが予想されています。また、心不全は入退院を繰り返す進行性の疾患であるため、いかに再入院を予防するかが注目されています。
心不全は薬剤師を始めとした多職種による介入により、再入院が減るとされており、薬剤師が積極的に心不全に関わることが重要となります。
本講習会の中でも、心不全再入院の原因として「治療薬服薬の不徹底」があり、アドヒアランスが予後に影響を与えることから、薬は誰が管理しているのか、きちんと飲めているか、どれくらいの残薬があるかは医師としても把握しておきたいとお話がありました。
本講習会により、薬に関することだけでなく、心不全症状のモニタリング、早期受診の目安(短期間の体重増加、下腿浮腫など)、医師への情報共有など薬剤師にできることが多くあることを学びました。
学術委員会では、今後も会員の皆様にとって有意義な講習会を企画していきたいと考えております。