
1月18日(日)、「第2回新人薬剤師研修会」を開催いたしました。本研修は、若手薬剤師を対象に、日々の業務で生じる疑問を整理し、根拠に基づいた対人業務につなげられるよう支援する内容です。
当日は、5名の先生方にご参加いただきました。少人数だったこともあり、講師との距離が近く、疑問点をその場で確認しながら学びを進められる3時間となりました。また、参加者同士も意見交換がしやすく、終始、安心して話し合える雰囲気の中で学びを深めることができました。
研修プログラム概要
| 日時 | 2026年1月18日(日) 10:00~13:00 |
|---|---|
| 場所 | 薬剤師会館 2階会議室 |
| 対象 | 実務経験5年目までの薬局薬剤師 |
基礎から応用へ、実践力を鍛える3部構成
1. 調剤業務の足場を固める(20分)
最初の講義では、調剤業務の流れと調剤報酬のかかわり、薬剤師法に基づく法的根拠を改めて確認しました。処方箋の形式上のチェックや受付時の確認(保険資格・患者情報の聴取)、さらに患者背景から「患者分析」までを一連の流れとして整理しました。
2. 思考力を養う個人ワーク(50分)
続いて、保険調剤における薬学的管理のプロセスを実務に即して深掘りするワークを実施しました。実際に添付文書を確認しながら、処方箋受付から調剤までの流れの中で、どこにリスクが潜み、どの時点で何を確認すべきかを整理しました。具体的には「患者情報をどう聴取するか」「疑義はないか」「服薬指導をどう組み立てるか」といった観点で思考プロセスを言語化し、判断力を養いました。
3. 現場を再現するロールプレイ(110分)
後半は、対人業務と薬学管理料をテーマにグループワークを行いました。事前課題4例をもとに、疑義照会の着眼点と算定判断の根拠を整理し、特に「調剤管理料」「服薬管理指導料」が薬剤師に求められる対人業務の中核であることを確認しました。新たな試みとして模擬患者役を立て、「処方箋受付後の対応」をロールプレイ形式で実施しました。2~3名の2グループに分かれ、患者役とファシリテーターを交えながら、患者の言葉の背景を拾い、必要な情報を引き出すコミュニケーションを実践しました。
「失敗できる場所」でこそ、真の実力は磨かれる。
不安を自信へ。—根拠で磨く現場力—

今回は少人数での開催となりましたが、そのぶん質問がしやすく、確認したい点をその場で立ち止まって整理できる研修になったと感じています。新人のうちは、迷うのも、知らないことがあるのも当然です。現場で求められる判断を、背伸びせずに一つずつ積み上げられる場として、この研修会を位置づけています。
グループワークは、あえて発表の場を設けず、言い切れないことも含めて気軽に出し合える進め方としました。話しながら考え、ほかの参加者の視点に触れることで、「自分の引っかかりはどこか」「次に何を確認すべきか」が少しずつ整理されていきます。 次回も、実務に即した内容で企画予定しています。日々の業務の中で「これでよかったのかな」と立ち止まる場面がある方は、ぜひご参加ください。明日からの対応が少し楽になるような“考え方の道具”を、皆さんと一緒に作っていければと思います。