Web研修
| 講演内容 | 講師 |
|---|---|
| 「薬剤師が知っておきたい!認知症に関する実践的知識」(60分間) | 新見公立大学 健康科学部 看護学科 井上 真一郎 先生 |
| 「かかりつけ薬剤師の役割」(30分間) | 在宅委員会 委員 赤松 祐介 |
| 「薬局業務における実践」(60分間) | 在宅委員会 委員 小川 泰治 |
| 「地域・生活における実践」(60分間) | 在宅委員会 委員 辻本 正浩 |
日時:令和8年6月21日(日)9:00~12:40
令和8年度薬剤師認知症対応力向上研修会を開催いたしました。
本研修は、薬剤師が認知症に対する理解を深め、認知症が疑われる方に早期に気づき、かかりつけ医等と連携して適切な対応を図るとともに、その後も認知症の方の状態に応じた服薬指導を的確に実施することを目的としております。


はじめに、井上先生より、認知症におけるアセスメント、ケア、治療などについてご講演を賜りました。
- 認知症は単なる物忘れではなく獲得した機能の障害であり、日常生活の支障度が診断の鍵となる
- 認知症の鑑別には家族からの客観的情報やMRIによる器質的疾患の除外が不可欠である
- BPSDに対しては「氷山モデル」を用いた非薬物的介入を最優先とし、言動・行動の背景にある理由を捉えた適切なコミュニケーションや対応が求められる
- 高齢者の薬物療法では、転倒やせん妄リスクの高い薬物を避け、適切な治療を選択すべきである
認知症の方およびそのご家族に対して適切な支援を提供するためには、認知症および関連疾患、その治療に関する知識の深化が不可欠であることを再認識いたしました。

続いて、赤松先生より「認知症の早期発見・早期対応」ならびに「多職種連携の必要性」について、かかりつけ薬剤師の立場からご講演をいただきました。
本人の視点に立脚した支援の在り方を学ぶことで、その方にとってより良い生活の実現が可能であることをご教示いただきました。

次に、小川先生からは、薬局業務における実践的観点より、「認知症の薬物療法」「投薬時の留意点」「認知症の方への対応」についてご講演をいただきました。
認知症の方との良好なコミュニケーションを構築するためには、本人に寄り添い、意思を尊重する姿勢が求められ、併せて介護者への支援の重要性についても学ぶことができました。

最後に、辻本先生より「認知症の方への地域における支援」「多職種連携」「認知症サポーターの役割」等についてご講演をいただきました。
認知症の方が地域で安心して暮らすために必要な支援の基本的視点、医療・介護等の施策の活用法、ならびに地域連携の意義について理解を深める機会となりました。
本研修を通じて、認知症の症状と治療に関する体系的な知識、ならびに認知症の方およびそのご家族を支援するための医療・介護連携の重要性について、改めて認識を深めることができました。
今後も在宅委員会として、厚生労働省事業である認知症対応力向上研修を継続的に実施してまいる所存です。