僕が学校薬剤師としてデビューしたのはいつだったかな?きっかけは、今も担当させていただいている学校の当時の薬剤師さんが誰にも連絡せず急に音信不通になった、と学校薬剤師会役員の方から連絡があり急遽引き受けることになり、その方とともに学校にご挨拶に伺ったところ、校長先生からお叱りを受けたな~。僕には関係ない事なのに・・・。
その汚名を晴らそうとその役員の方に教えを請いながら知識も無いのに学校にしょっちゅう連絡を入れ、何か役立てることは無いか?何か問題は無いか?養護教諭と話をして暗中模索したな~。でもその経験があったから今も学校薬剤師を続けられているんだと思う。
今でも記憶に残っている一件。学校の検査に行った時、時間待ちがあったため保健室で待機する事になり、養護教諭から保健室には生徒が数人居ますが大丈夫ですか?と聞かれたがその意図は行ってみて分かった。保健室登校の生徒がCDラジカセ(知らない方も居られるかも・・・)を持ち込み大音量で曲を流しながら何をするわけでもなく、数人の生徒がいました。その中の一人が、「おっちゃん誰?何しに来とん?」と声をかけてきました。通り一辺倒の“学校薬剤師といって、学校で皆が快適に過ごせるように今日は教室の検査に来ている(的な)”返答をしたと思います。そこから会話が始まり、あれこれ彼の不平不満を聞いているうちに検査開始時間になり保健室を出る時に「授業は受けてないけど学校に来ているだけでも偉いよ」と言って保健室を後にしました。
後日、養護教諭から電話があり、その生徒が僕と話をしたいって言っていますがお忙しいから無理ですよね?と。基本、頼まれたら断れない性格なので、日時を決めその生徒と話をする時間を持つことになりました。前と同じように不平不満をずっと聞く時間。が、表情が段々柔和になり「これが良いとは思っていない。でも授業内容に、もう着いていけれないから つまらんから授業に出ない。」と本人が言葉を発し、「それは辛いね。自分でも良いとは思ってないんだね。今すぐは難しいかも知れないけど、授業も色々な教科があるから興味のありそうな教科だけでも聞いてみたら?今は役に立たないかも知れないけどいつか役に立つ時があるかもよ。」と言って別れました。(もっと色々な話もしましたが割愛)
その数か月後、別の検査で学校に行ったら、なんと!その生徒が教室に居て手を振ってくれたのです!検査が終わり、その生徒と今度は僕が話をしたくて授業終わりまで待ち、声を掛けました。「凄いやん!教室に居るやん!ビックリしたわ!」すると少し照れた素振りでつっけんどんに「おっちゃんが授業受けてみぃ~って言ったがな。今日は他にする事無かったからたまたま居っただけ。」
その後その生徒と会う事は無かったが、聞くと高校に進学したとの事。今どこで何をしているかは分からないが、もう社会に出ている歳だと思うので楽しく人生を歩んでいて欲しいと願う。 学校薬剤師の領域では無いかも知れないが、こんなめったに無い経験が今も学校薬剤師を辞められない理由なのかも。
皆さん、学校薬剤師やってみたいと思いませんか?
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