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vol.274 2025年3月号

アンチ・ドーピング相談ブース活動報告

委員 佐藤 泰義

岡山県スポーツ協会と協定を結んでいるパワーリフティングの「専属スポーツファーマシスト」に関する活動を報告いたします。

岡山県におけるパワーリフティングは、一般の大会以外に学生やパラ・パワーリフティングの大会など一年を通して開催されており、9月からは毎月何らかの大会があります。パワー系の競技で筋力が成績にも影響されやすいという側面があり、かつ、過去にドーピング違反が出たという経緯があるため、出場選手には協会が行うアンチ・ドーピングのe-learning受講が必須となっております。更にアンチ・ドーピング相談ブースを設置することで、ドーピング防止に関する相談を行い、よりアンチ・ドーピングの意識を高めることができるように我々が協力しております。

岡山県スポーツ協会提供の「ドーピングしないさせない岡山県」、委員会作成の「ドーピング禁止物質が含まれない市販のお薬」、「OTCかぜ薬・鼻炎薬」を選手・関係者に配布しております。これらの資料はホームページに掲載しており、ダウンロードして服薬時の確認のための利用や印刷・配布を可能にしています。会員の皆様も薬局で相談があった際には是非ご活用ください。

相談内容としては、痛み止めやサプリメントに関することが多くあります。その他、持病の薬に関しての質問、風邪薬やウォッシュアウト期間に関することなど様々いただきます。また、市販薬の空箱を並べて「ドーピングクイズ」を行っており、それをきっかけとしてアンチ・ドーピングについての話に拡げ、相談にも繋がっております。その際に「OTCかぜ薬・鼻炎薬」を参考として見ていただき、市販の風邪薬が使用禁止であるかどうかを視覚的に確認してもらい、相談してから使用することの大切さをお伝えしています。アスリートからお聞きするトレーニングの悩みなど生の声は勉強にもなり、感謝のお言葉は励みになっております。

また、このように大会でのアンチ・ドーピング相談ブースを設置するケースは珍しいため、運営などに関して質問をされることがあります。2005年岡山国体の開催時から、岡山県スポーツ協会との良好で協力的な関係を維持しているので活動を続けることが出来ているとお伝えしています。 興味のある方で一緒に活動して頂ける方は事務局を通じてご連絡ください。

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