「本田あきこオレンジ日記 」1月
暦の上では2025年がスタートし、様々な思いを抱き、新たな目標に向かって社会全体が動き出していることと存じます。他方、今の時期は会計年度の終盤でもあり、新年度を間近に控え、これまでを振り返りつつ「次の準備」を行う時期に当たります。
令和7年度予算の編成も来年度からの社会経済活動を動かすための「準備」の一つで、一般会計総額が115兆5,415億円規模の政府予算案が昨年末に閣議決定されましたが、通常国会での審議を経て速やかな執行が求められます。
薬剤師関連予算は総額6億9,400万円が計上され、資質向上や専門人材の養成のほか普及啓発関連事業などを引き続き実施することに加え、対前年度比で約3億円の増額分を活用して、地域の実情に応じた医薬品提供体制の在り方をはじめ、地域医療計画の下で求められる薬局の機能強化につなげる予算となっています。そのため、予算が執行段階に入ることを見据えた準備を各自治体との間でよろしくお願いいたします。
また、地域医療構想の実現のため、在宅医療の推進や薬剤師確保に向けた取組に対して引き続き地域医療介護総合確保基金を活用できますが、薬剤師確保に関しては、病院・薬局での勤務経験がある薬剤師の復職支援に重点が置かれ、特に女性薬剤師の復職に大きな期待が寄せられています。
医薬品・医療機器等の産業振興関連では、令和6年度補正予算に加えて更に、厚生労働省において、創薬エコシステムの構築や医療機器創出に向けた支援強化やジェネリック医薬品などの普及促進につながる予算などが増額されており、文部科学省においても健康・医療分野の研究開発を推進することのほか、薬学教育において創薬研究人材を養成するための調査研究を始め、科学技術・イノベーション人材の育成・確保、理数系教育の強化、女性研究者の活躍促進などを加速させる内容となっています。
これらのほか本年4月の国立健康危機管理研究機構の創設関連予算や薬剤耐性(AMR)対策のための予算などが計上されている重要な予算案ですので、通常国会での円滑な審議に向けて尽力いたします。そして、女性局長としての党務、参議院議員として国民のいのちと暮らしを守る政策の実現のための活動を続け、「次の準備」にも万全を期す年度末にいたします。
●厚生労働省 令和7年度予算案の概要
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/25syokanyosan/dl/01-01.pdf
●厚生労働省 令和7年度予算案の概要
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/25syokanyosan/dl/gaiyo-02.pdf