在宅委員会では、一人でも多くの薬剤師が実践的で質の高い在宅業務を行えるよう支援することを目標に活動しています。その中心となる取り組みの一つに研修会の企画と運営があります。
「ターミナルの研修は要望が多い」
「だったら栄養・褥瘡だってそうだ!」
「でも小児在宅の知識も必要なんじゃないか」
「いやいや、底上げをはかるんだから基礎の基礎からやるべき」
「現地参加できない人のことも考えて企画しないと」
委員会ではいつもこういった議論をメンバー全員で交わしながら研修会のテーマを選定しています。
経験の有無や地域差に左右されず、どの薬局、薬剤師が訪問しても一定の質が担保される状態が理想です。そのために研修内容を体系的に整理し、標準化された支援につながる情報を提供できる体制づくりを進めています。
研修会では、在宅訪問で直面しやすい課題に着目し、現場で明日から使える内容を重視しています。服薬支援の進め方や薬剤セットの方法、患者・家族への説明の工夫、多職種への情報提供書作成のポイントなど、在宅で特に求められる判断や配慮に焦点を当てています。また、臨床医など他の職種の講師を招くことで、連携に必要な視点を学ぶ機会も設けています。薬剤師がより広い視野を持ち、チーム医療の中で役割を発揮することを目指しています。
研修で扱うテーマは、参加者のニーズや現場の声を踏まえて選定しています。特に在宅業務の経験が少ない薬剤師からは「何から始めればよいかわからない」という声が多く寄せられます。そこで、基本的な流れや関係書類の扱い、行政手続きに関する最新情報など、煩雑になりやすい部分を整理して提供しています。はじめの一歩を踏み出す際に迷わないよう、内容構成にも工夫しています。
今後も現場の意見を反映しながら、岡山県における在宅医療のさらなる発展に寄与できるよう、研修会を継続して実施してまいります。会員のみなさまの「こんな研修会をして欲しい」「こんな場を設けてくれたら助かる」といったご意見もどんどんお待ちしております。