日時:令和7年2月2日(日) 9:00~12:40 Web研修
| 講演内容 | 講師 | 
|---|---|
| 「認知症の正しい理解」(60分間) | 川崎医科大学付属病院 認知症疾患医療センター 副センター長 久徳 弓子 先生  | 
| 「かかりつけ薬剤師の役割」(30分間) | 在宅委員会 委員 古林 航 | 
| 「薬局業務における実践」(60分間) | 在宅委員会 委員 小川 泰治 | 
| 「地域・生活における実践」(60分間) | 在宅委員会 委員 辻本 正浩 | 
令和6年度薬剤師認知症対応力向上研修会を開催しました。研修を実施する事により、薬剤師が認知症の疑いがある人に早期に気付き、かかりつけ医等と連携して対応するとともに、その後も認知症の人の状況に応じた服薬指導を適切に行う事を目的としています。
最初に久徳先生より、「認知症とは」「認知症を呈する疾患」「川崎医科大学付属病院 認知症疾患医療センターの取り組み」「認知症の治療」についてご講演頂きました。 特に印象に残ったのは、
- 認知症の治療について、認知症の人を中心に1人ひとりを尊重した個別ケアが重要
 - 認知症の人は、飲み忘れ・受診忘れが多い為、薬剤師の対応としては減薬、一包化が必要
 - 難聴になるとコミュニケーションが低下し、認知症が進行する為補聴器を使用してもらう
 
「認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らす」ためには、多職種で意見を出し合い、細やかな所に目を配る事が必要だと感じました。



次に古林先生より、かかりつけ薬剤師の役割として「認知症の早期発見・早期対応」「多職種連携の必要性」についてご講演頂きました。本人の視点を重視したアプローチをする事によって、本人にとってのよりよい暮らしが出来る事を学びました。

次に小川先生より、薬局業務における実践として「認知症の薬物療法」「投薬時の注意点」「認知症の人への対応」についてご講演頂きました。認知症の人とのコミュニケーションを高めるためには、本人に寄り添い、本人の意思をくみ取るように意識し、介護家族への支援も重要である事を学びました。

最後に辻本先生より、地域・生活における実践として「認知症の人への支援」「多職種連携」「認知症サポーター」についてご講演頂きました。認知症の人の地域における生活を支える為に必要な支援の基本、活用できる医療・介護等の施策、地域連携の重要性について学びました。
この研修を通じて私は、認知症の人とその家族を支える為に必要な基本知識や、医療と介護の連携の重要性について学ばせて頂きました。
今後も在宅委員会として、厚生労働省事業である認知症対応力向上研修会を実施していこうと思います。