-あなたの挑戦が未来を変える――岡山県薬剤師会 学術奨励賞-

岡山県薬剤師会学術奨励賞は、未来を担う若手薬剤師が学術発表に挑戦する機会を通じて、薬剤師としての専門知識やスキルをさらに向上させ、その成果を地域医療や薬剤師職能全体の発展に結びつけることを目的とした賞です。この賞は、特に40歳未満の若手会員を対象としており、学術活動への意欲を喚起し、発表という経験を通じて実践力や自己研鑽の重要性を学ぶ場を提供します。
学術活動は、日々の業務から得た知見や取り組みを学術的にまとめ、他の医療従事者と共有することで、医療現場に新たな価値を生み出す重要な役割を果たします。本奨励賞は、こうした取り組みをサポートし、若手薬剤師が主体的に学び、発信し、成長する機会を広げることを目指しています。受賞者には、その功績が正式に認められるとともに、薬剤師としての自信と次なる挑戦への大きな原動力となると考えています。
薬剤師業務の新たな可能性を切り開くこの奨励賞は、若手薬剤師が自身の可能性を信じ、一歩踏み出すための強力な後押しとなるものと思っています。
目的と意義
薬剤師の業務は、単に調剤や投薬にとどまらず、地域医療や患者のQOL向上に向けた取り組みが求められる時代です。その中で学術研究や発表は、業務の中で得られた知見や新しい工夫を広く共有する貴重な手段です。また、発表を通じて他の医療関係者からの意見を得ることで、自らの成長に繋げることができます。学術奨励賞は、こうした挑戦をサポートし、努力を評価するために設けられたものであり、受賞者の成果を広く紹介する場ともなっています。
本奨励賞は、薬剤師の職能向上に寄与する優れた発表を行った方を表彰するだけでなく、これから学術活動を始める方にとっての目標や励みとなることを期待しています。
表彰内容と受賞後のメリット
受賞者は、岡山県薬剤師会の会員総会にて表彰され、賞状とともに奨励金(10,000円)が授与されます。また、受賞者の名前や受賞内容は、岡山県薬剤師会の会誌およびホームページで公表されます。さらに、会誌には受賞者の発表報告書(スライドまたはポスター)が掲載され、学術活動を広く周知する機会が提供されます。 このように、受賞することで自身の研究や発表内容が多くの人に知られるだけでなく、地域医療における薬剤師の役割や活動を発信する機会となります。また、受賞歴はその後のキャリア形成にも大いに役立つと考えています。
過去の受賞者のご紹介
令和6年度には、以下の3名の先生方が本奨励賞を受賞されました
- 岡山支部 杉原 秀 先生
 - 岡山支部 出石 恭久 先生
 - 倉敷支部 板野 円香 先生
 
これらの先生方は、日々の業務の中で生まれた課題解決や新しい取り組みを学術発表という形で具現化し、見事にその成果を評価されました。受賞された皆様には、今後もさらなるご活躍を期待しております。 次年度も、これまでの受賞者に続く優れた発表を期待しており、多くの若手薬剤師の方に奮ってご応募いただけることを願っています。

若手薬剤師の皆様へ
「学術発表をしてみたいけれど、どう取り組めばいいのかわからない」「日々の業務が忙しくて準備に時間を割けない」といった不安をお持ちの方も多いかと思います。しかし、学術発表は決して特別な人だけが行うものではありません。日々の業務の中で見つけた工夫や改善点を発信することで、他の医療現場でも役立つ貴重な情報となります。また、学会発表を通じて得られる他の医療者や研究者からのフィードバックは、次の課題に取り組むきっかけや、自身の成長への大きな糧となるでしょう。
応募要項
以下は、学術大会発表奨励賞の対象となる学会および応募資格の詳細です。
対象学会
- 日本薬剤師会学術大会
 - 日本薬学会 日本薬剤師会 日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
 
応募資格
以下の条件をすべて満たす方が応募対象となります。
- 岡山県薬剤師会の会員であること
 - 年齢が40歳未満であること
 - 発表の筆頭者であること
 - 発表前に発表奨励賞の自己申請書を提出した方、または他の会員から推薦を受けた方
 - 発表要旨および規定された発表報告書(スライドまたはポスター)を提出した方
 
最後に
学術奨励賞は、若手薬剤師の皆様が自身の経験や知識を深めるだけでなく、それを広く発信することで他者に役立つ貢献をする絶好の機会です。この賞を目指して準備を進める過程で、新しいスキルを習得したり、知識を深めたりすることができるでしょう。そして何より、学会発表という挑戦が、薬剤師としての視野を大きく広げるきっかけとなるはずです。
岡山県薬剤師会は、若手薬剤師の皆様の挑戦を全力で応援します。学術大会での発表や奨励賞への応募を通じて、次のステップに進むきっかけをつかんでください。
皆様のご応募を、心よりお待ちしております!