よしだ薬局リブ店 吉田 和司

吉備支部の災害薬事コーディネーターの吉田和司と申します。
この度、玉島中央病院の平松洋子先生よりバトンをお受けしましたので、リレーを繋げさせていただきます。
私の薬局は、総社市にある天満屋ハピータウンリブ総社店というSCの中にあり、面分業薬局として年中無休で開局しています。インショップという特徴を活かし、OTC医薬品をはじめ、医療・衛生材料・健康食品や介護食、ちょっと変わったものではお味噌や災害用保存食、栄養応援アイスクリームなどの食品の販売にも力を入れています。また、総社市公式キャラのチュッピーと総社のおいしい天然水がコラボした「チュッピーウォーター」も取り扱っており、こちらは長期保存が可能(賞味期限:製造時から5年)なミネラルウォーターとして、災害時などには貴重な飲料水としても重宝します。
私の所属する吉備支部(総社市)は、2018年の西日本豪雨災害で一部地域が被災しましました。高梁川を挟んだ対岸の真備町は甚大な被害を被ったことは皆さまの記憶にも鮮明に残っていることと思います。発災当時、私は吉備支部の副支部長を拝命しており、支部長の指示のもと、行政や多職種と連携し、避難所の巡回や避難者のニーズを伺い、OTC医薬品などの供給を行ってまいりました。発災翌々日の7/8(日)に、避難所である吉備路アリーナに地元の吉備医師会の先生方と同行し、被災者のトリアージに従事したことが印象に残っています。吉備路アリーナの救護所を臨時の処置室とし、そこに医師、看護師が待機します。避難所に集まって来られた方の大半は真備町の方々で、そのトリアージの具体としては、アリーナのロビーに薬や体調などに関する相談ブースを設置し、無秩序にならぬよう2~3レーンを設け、要相談者は列に並んでいただき、薬剤師が相談者のニーズを聴きとります。そして、①急を要するので医療班に繋げる②翌日市内の医療機関が開くのを待って受診を促す③軽微な不調にはOTC薬を必要最小限手渡す、などの振分けを行いました。水災害だったので、紙のお薬手帳は水に浸かっていたり紛失したりと、多くの方々は詳細な情報を持ち合わせていない中での対応となったことを覚えています。また、その後の日々においては、様々な支援の依頼が舞い込んでくる中で、その善意を適材適所に振分ける作業の難しさを痛感しました。近隣支部の先生方とも連携し、当時まだ正式ではないものの、災害薬事コーディネーター的な業務を微力ながら経験させていただきました。こうした経緯もあり、令和2年度の災害薬事コーディネーター育成研修会を受講し、委嘱していただきました。
総社市においては、地元の三師会や行政・保健所と連携して、「吉備医師会災害対策委員会」を定期開催し、薬剤師会吉備支部も外部委員として2名を派遣し、継続した情報共有を図っています。
今後起こり得る大災害に備え、ふだんから非常時に役立つ物品を揃えつつ、岡山県災害薬事コーディネーターとしての任務も遂行し、少しでも地域住民の方々のお役に立てたらと思っております。
倉敷中央病院 薬剤部 徳田 衡紀

地域災害薬事コーディネーターの徳田衡紀と申します。倉敷中央病院に勤務しています。
今回、岡山大学病院の大川恭昌先生からバトンを受け、リレーを繋げさせていただきます。
私は約30年間、消防団に所属し、防火訓練や家屋・林野火災の消火活動に従事してきました。西日本豪雨の際には、床上浸水が迫る地区の要請を受け、排水作業にあたったことを今も鮮明に覚えています。豪雨に打たれる合羽、爆音を上げる排水ポンプ――その中で「地域を守る」という使命感を強く感じました。また、防災士として居住地区の避難所訓練にも積極的に参加してきました。
地域災害薬事コーディネーターの研修を受講した理由は二つあります。
一つ目は、避難所訓練を通じて、災害時には防災士としてだけでなく、公衆衛生を担う薬剤師として支援する必要性を強く意識したからです。避難者の医薬品情報を収集・整理し、不足状況やニーズを把握、さらに行政と連携して支援医薬品を確保する――そのための知識とスキルを身につけたいと考えました。
二つ目は、勤務先である倉敷中央病院が災害拠点病院であることです。大規模災害時には、薬剤師として行政や関係機関と連携し、岡山県の災害時医薬品供給体制を理解しておくことが不可欠だと感じました。
災害は起こらないことが最善ですが、万一に備え、薬剤師として地域を支える力を高めるため、今後も研鑽を重ねていきたいと思います。