令和7年6月に開催されました一般社団法人 岡山県薬剤師会第30回定時社員総会において、役員のご選任を賜り、その後の理事会にて、3期目となる副会長を拝命いたしました。微力ながら、今後も岡山県薬剤師会の健全な運営に貢献してまいる所存ですので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
就任の翌月には参議院選挙を控えており、副会長職と併せて、岡山県薬剤師連盟常任総務という重責も仰せつかりました。
日本薬剤師連盟推薦の統一候補の「本田あきこ」先生を再び国政の場へ送ることが至上命題となる中、皆様のご尽力により、非常に厳しい情勢の中ではありましたが、何とか当選を果たすことができました。この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。
現在、我々を取り巻く環境は厳しさを増しており、長引く医薬品の供給ひっ迫により、通常業務に加えて医薬品確保のために多くの時間と労力を割かねばならない状況が続いております。こうした課題の解決に向けては、本田先生・神谷先生をはじめ、医療資格を持つ国会議員の先生方が先頭に立ち、知恵を絞り、一刻も早い打開に向けてご尽力いただけるものと期待しております。
また、このたび日本薬剤師会が全国規模で展開する「地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト」事業に対し、岡山県としても対応を進めております。
地域の医療資源としての薬局の存在を、県民の皆様や他職種の方々により一層認識していただき、地域医療体制の整備・強化につなげるための重要な事業です。事業開始までの時間が限られており、皆様への十分なご説明が叶わぬままお願いばかりを差し上げることとなりましたが、これは医薬分業以来の大きな変革であり、今後の薬局・薬剤師の在り方に関わる根幹的な事業でもありますので、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一方で、「緊急避妊薬のOTC販売」が決定されました。これは、望まない妊娠を防ぎ、心身の苦悩を軽減する制度として一定の意義があると考えますが、適用年齢の設定や保護者の同意が不要であることなど、なお多くの課題を抱えたままのスタートとなっています。
すなわち、販売にあたる薬剤師には、これまで以上に高い倫理観と責任感が求められることとなるでしょう。薬剤師は、薬剤師綱領にとどまらず、常に社会の要請に応えた幅広い対応を実践してこそ、その専門性と価値を発揮できる職能であると信じております。
今後も、薬剤師の職能価値を高め、後進の薬剤師に誇れる薬剤師会を築くべく、私も精進してまいりますので、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。