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vol.278 2025年11月号

横浜市薬剤師会主催
薬物乱用防止キャンペーンについて

岡山支部 副支部長 新留 香二
薬物乱用防止推進委員会 副委員長 西山 朋朗

令和7年8月21日、横浜駅とそごうの間の新都市プラザという広場で、横浜市薬剤師会主催の薬物乱用防止キャンペーンが開催され視察に参加させていただきました。

会場は天井が高く開放的で、人通りも多く、平日にもかかわらず多くの来場者でにぎわっていました。

横浜市薬剤師会のブースでは、肌うるおい年齢や血管年齢の測定が行われ、常に順番待ちの列ができるほどの盛況ぶりでした。使用された機器は県薬が保有しており、無料でレンタルされているとのことです。昨年度はベジチェックを実施していたそうです。また、子ども向けの調剤体験では、ラムネを使った分包調剤や白衣を着ての写真撮影が行われ、約100名が参加されたそうです。薬剤師という職業への関心を育む貴重な機会となっていました。

横浜薬科大学では、生薬(チンピ、カンゾウ、トウキ、センキュウ)を使った入浴剤づくり体験が行われていました。2gずつ秤量し、不織布の袋に入れる工程を通じて、薬学の知識を身近に感じてもらう工夫がされていました。

横浜税関のブースでは、スーツケースの中から違法薬物を見つける仕事体験が行われ、子どもたちに好評でした。イメージキャラクター「カスタム君」も短時間ながら登場し、場を盛り上げていました。

神奈川県警は「STOP大麻」の啓発活動を展開し、横浜ベイスターズの選手を起用したチラシが注目を集めていました。

横浜市医療安全課・県薬務課では、薬物標本の展示と啓発資材の配布を通じて、薬物の危険性を伝えていました。

今年からスタンプラリーが導入され、景品には薬剤師会オリジナルキャラクター入りのポテトチップス、絆創膏、ティッシュ、消しゴムが袋詰めされており、細やかな配慮が感じられました。

運営面では、4時間の開催を2部制でスタッフを配置することで負担を軽減し、LINEワークスによるボランティア募集も効率的に行われていました。募集後すぐに定員が埋まったとのことです。

薬剤師会をはじめ、各団体が連携し、地域の健康と安全を守る意志が感じられる、非常に意義深いキャンペーンだったと思います。

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