
令和7年8月24日(日)10:00~11:30にかけて第2回薬学講習会をオンライン開催(Zoomウェビナー)にて開催しました。
講師には常國薬局豊成店 常國紘平 先生をお招きして、 『漢方医学は難しくない ~サラッと学んで日常業務に役立てよう!!~』の演題でご講演いただきました。276名の方がZoom参加してくださいました。
今回漢方医学をテーマに選んだ理由は、国内の医療において中医学と西洋医学の考え方を併用した処方が行われることが多く、薬剤師が漢方薬を取り扱う機会も増えており、とくに高齢者や慢性疾患の患者では、保険適用の漢方薬が併用されることも多くなりました。こうした背景を踏まえ、薬剤師が漢方に関する基礎的な知識や運用上の留意点を理解しておくことは、患者の安全で効果的な薬物療法を支えるうえで重要だと考えました。
今回の講演は、
- 漢方医学って何ですか?
- 日常診療に役立つ漢方薬
- 漢方薬で注意をする点
- 事例紹介
以上の4つのブロックで構成されており、漢方薬の基本的な考え方、代表的な処方の適応、服薬指導における留意点などについて学び、日常業務での実践力向上を目的としております。
個人的には、漢方医学と西洋医学はどう違う?という箇所の説明で、西洋医学は「狩猟」、漢方医学は「農耕」という言葉を使われていたのがとても印象に残りました。漢方医学の勉強からはしばらく遠ざかっておりましたが、偏った知識ではなく、バランスよく勉強していくことが大切だと再認識することができました。
常國紘平先生の講演資料はホームページに掲載しておりますので、ぜひご活用ください。
学術委員会では、今後も会員の皆様にとって有益な情報を研修会等を通して発信していきたいと思っております。