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vol.275 2025年5月号

おかやま薬学フォーラム~all薬剤師連携の場~

理事 大道 淳二

2025年2月9日(日)に、第9回おかやま薬学フォーラムが就実大学にて開催されました。コロナ禍を経て、久しぶりの対面による開催となりました。参加者は97名で薬局薬剤師・病院薬剤師・大学教員・薬学部生、さらには行政の方と幅広く、ポスター閲覧時間なども設けたことで本来の目的である連携・交流・情報交換が活発に成されたと考えております。

一般講演は口頭発表5演題、ポスター発表6演題あり、病院薬剤師・薬局薬剤師・薬学部の学生・岡山県薬剤師会の委員会と様々な立場・視点からの発表があり、質疑応答も非常に活発に行われていました。ポスター発表時間はコーヒーブレイクも兼ねており、ドリンクを片手にポスター周辺でもそれ以外の場所でも議論や交流が行われ、和やかな盛り上がりを見せておりました。

また、特別講演ではスギホールディングス(スギ薬局)取締役副社長の杉浦伸哉先生にご講演をいただきました。スギ薬局は医療だけではなく地域を支えるためのいろいろな取り組みをされており、口腔ケアや在宅医療などに特化した施設を作ったり、健康を総合的にサポートできるように薬局・フィットネス・栄養サポートなどが入ったモールを展開したりと新しい発想の取り組みに衝撃を受けました。ご講演の中で特に印象に残ったことは、「今後の超高齢化社会の医療を支えるには、このような(おかやま薬学フォーラムのような)場に積極的に出てきていただき、違う職種・立場の方が相互に「理解」して連携することが必要」と何度もおっしゃっていたことでした。連携することが大切であることはわかっていてもどうしてよいかわからない、とか、連携するべき相手がどう考えているかわからない、ということを聞くことがありますが、やはり連携するには相互に「理解」することが必要で、対面による対話が欠かせないことを改めて認識させられました。

さて、当委員会ではおかやま薬学フォーラムの開催以外にも、トレーシングレポートの使用促進・質向上を目指して活動をしていく予定です。その始まりとしてトレーシングレポートに関するアンケートを薬局の先生方に取らせていただき、その結果を今回のおかやま薬学フォーラムで委員会として発表させていただきました。アンケートにご協力いただきありがとうございました。結果の解析などはこれからですが、トレーシングレポートも連携のひとつのツールとなりますので、今後企画やお願いする場面がございましたら、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

今回のおかやま薬学フォーラムでは、みなさんが積極的に質問をしている姿、笑顔で対話をしている姿が非常に印象的でした。今後もよりよい連携の場が作れるよう活動してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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